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         3 護衛依頼

 ルイスとマリエールは受付嬢に相談した。オーク狩りの次はどんな依頼を受けるといいかと。受付嬢は言う。母子護衛依頼はどうかと。

            3  護衛依頼


 護衛依頼の対象は母子3人だった。書類では28歳の母親と10歳の兄と8歳の妹だ。冒険者の父親が死んで母親の実家に帰すための護衛だ。10歳の兄は体格も大柄で態度もでかい。対するマリエールは体格も小柄で気が弱い。マリエールの設定は15歳だがそうは見えない。兄は、

「ふん、それ見ろ、ギルドはこんな子どもを護衛つけたぞ。こんな子どもに護衛が務まるか。」

ルイスは、答えた。

「それでは依頼破棄書にサインして下さい。今後一切の依頼に応じられません。今回も格安で依頼を受けた聞きました。破棄するならご自由にどうぞ。どうしても引き受けたい依頼でありません。依頼を破棄するならこの書類にサインして下さい。」

母親は慌てて兄をたしなめ、

「申し上げません。何の異存もありません。あなた方があまりにも若いので驚いただけです。護衛依頼を引き受けて下さい。」

ルイスはまだなんか言いたげだったそれ以上何も言わなった。マリエールが依頼中の諸注意述べると出発になった。数km進むとゴブリンがいた。マリエールが素早く貫通魔法を放って収納した。兄は、

「ゴブリンの2匹や3匹襲ってきてから殺せばいいだろう。」

と憎まれ口を吐いた。

「ゴブリンは仲間を呼びよせます。万が一大量のゴブリンに囲まれたらあなた達を守りきれません。」

納得したのかどうか判らないが兄は口をつぐんだ。

 30kmほど進んだ所で3頭のビックベアーに出会った。旅人が出会ったら絶対死ぬ。護衛付いていても十中八九死は免れない。そんな危険な魔獣だ。出会ったらまず襲って来ると思って間違いない。ビックベアーは間合いを取っている。襲いかかる気だ。一頭なら倒せる。3頭では自信がない。その時ルイスの指示が出る。

「アイシクルランスだ。生き残っ奴に貫通魔法だ。」

迷う暇はない、2人は、

「アイシクルランス」

と唱える。収納をかける。一頭が収納される。ルイスが、

「俺が右を殺るマリエールは左を殺れ。」

ルイスの指示通りに、

「貫通魔法」

2頭のビックベアーは収納された。

 その晩は野宿した。ゴブリンや猪が現れた。特に大きな問題はなかった。

 翌日は峠越えである。途中妹がバテた。マリエールが背負った。母兄も辛そうだ。午前中に峠を越えたい。無理な事は判っていた。

こんな時に厄災は来る。20人の山賊に囲まれた。狙われていたようだ。強そうな者いない。いわゆる鴨だ。妹をマリエールが背負っている。鴨ねぎだ。山賊達は襲うチャンスを狙っている。ルイスが声かけた。

「お前山賊か。今手引くなら見逃してやる。」

山賊達から嘲笑う声がする。ルイスは、

「アイシクルランスだ。」

ルイス自身はウインドウカッターを放ち収納していく。ルイスなりの優しさだ。山賊と言えども人殺しは罪悪感を感じさせる。せめてマリエールの罪悪感を和らげたい。アイシクルランスかウインドウカッターのどちらで山賊が死んだか悟らせたくない。ルイスは言った。

「山賊が死んだのは全て僕せいだ。君のせいじゃない。」

聡いマリエールは何もかも知っている。全ては自分のせいだと。

 2人は母子の護衛依頼を引き受けた。28歳の母親と10歳の兄と8歳の妹の護衛を。10歳の兄は生意気な奴だ。ルイスは依頼破棄書のサインを求めた。

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