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19話 同じ匂い




      トゥモローの優しさにつつまれて


      平常心を取り戻したイエスタデイは


      グレンハム森林公園へ足を運んでいた





グレンハム森林公園 朝



イエスタデイ「・・・







          おだやかだ


          こんな気持ち


          いつ以来だっけ?






イエスタデイ「勝手にリーダーを押し付けられ

       勝手に期待されて

       勝手に皆の命を背負わされて








          ・・・たまったものでは


          ・・・なかった










イエスタデイ「・・・」




回想 


トゥモロー「みんなで支え合うから?

      あなたを独りにしない」




           回想 終了






イエスタデイ「・・・








          ・・・独りじゃないって


          ・・・思えた










イエスタデイ「・・・やっと」









           それは良い傾向だね?








イエスタデイ「・・・え?」


アキ「話をさせてもらえないか?」








グレンハム森林公園 湖



イエスタデイ「(アキ・ルナフェクト

        運営が創った

        MMO紡ぐノートの主人公


        その人間が僕に話?)」



アキ「どうだ?







          勝手に背負わされた気分は?








イエスタデイ「・・・」



アキ「みんな勝手だ









         世界の命運を背負わされ


         勝手に世界の希望にされ



         己の失敗は


         この世界の滅亡を意味する


         時代に選ばれた悲しき運命の戦士











アキ「君も

   それなんだろ?」



イエスタデイ「・・・








          ”そうでした”









イエスタデイ「今では

       みんなで支え合うと

       そういう話になっています」



アキ「難所は越えたみたいだな」



イエスタデイ「まるで

       あなたも 

       その体験を

       したかのような

       言い方ですね?」



アキ「まあ








         この世界の希望


         人類を”アワテイル”へと


         導くウォーリア









アキ「それが俺だからな」



イエスタデイ「どういうことです?」



アキ「この世界に度重なって起こるエンド・ワールド

   それを終わらせるための知識の箱”アワテイル”







          その鍵を開けられるのが


          なぜか俺だけって話だ








アキ「第一人類が第二人類に残した遺産

   それを開くために俺は勝手に英雄にされた









          好きな女の子と


          故郷で暮らしたかった


          だけなのにな










イエスタデイ「・・・






   

          ・・・あなたの方が


          ・・・背負ってる物は


          ・・・桁違いだ








アキ「なんとなく わかるよ?

   君は








           俺と


           同じ匂いがする










アキ「優し過ぎて

   人を何より優先して









           いつか壊れる









アキ「そうならないために










    

          残酷になれ?












イエスタデイ「・・・」



アキ「そうした方が

   楽だぞ?」




イエスタデイ「・・・







           できないことだと


           わかって言ってませんか?









イエスタデイ「それは あなたもでしょう?」



アキ「本当









           同じ匂いだな









アキ「何かあったら頼って来い?

   同じ境遇 君は俺だ

   力にはなれるだろう」



イエスタデイ「僕は あなたに

       できることは

       力になれそうなことは

       見つかりませんが」



アキ「俺の話を

   聞いてくれるだけでいい









          君なら


          理解してくれて


          わかってくれる










イエスタデイ「なぜ

       そう思うのです?:




アキ「・・・










          同類だからだよ?








アキ「チーム名

   ”トゥギャザー”か

   良い名前だな


   常に一緒にか









          そう思える仲間が居るなら


          英雄は孤独にならないな









アキ「君は俺たち王国側に

   大きな助けになってくれる」



イエスタデイ「まだ

       あなたたちに

       協力するとは

       言ってませんが?」



アキ「時期に そうなる」











            立ち去るアキ












イエスタデイ「あの?」



アキ「孤独になったら









            いつでも


            訪ねて来い?









イエスタデイ「・・・」


イエスタデイ「・・・きっと









         ・・・あの人も


         ・・・同じ痛みを


         ・・・抱えてるのだろうな









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