表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/89

またですか、それ……。~彼が抱く夢はいつもよく分からないものです~

 同じ年齢の婚約者アインツ・ロッデスがいきなり私の家へやって来て珍しいなと思っていたら「君との婚約だが破棄することにした!」といきなり宣言してきた。


「な、なんなの……? いきなりそんなこと言って……どうしたの、何かあったの?」

「俺は夢のために生きることにした!」

「夢?」

「ああそうだ! 夢のため! 俺にはやりたいことがあるんだ!」


 アインツの瞳は輝いていた。


 だが私には彼がよく分からない。

 なぜ急にそんなことを言い出したのかも謎でしかない。


「サンバ!」

「え」

「だから、俺はサンバをやりたいんだ!」

「それが夢……?」

「ああ! ついに絶対的な夢を見つけてしまったんだ! 人生を賭けてもいい、そんな大きな夢に俺は出会った!」


 こうして私たちの関係は終わりを迎えてしまったのだった。


 アインツは元々感化されやすい人だ。だからサンバうんぬんというのも恐らく何かの影響なのだろう。どこかで触れてすっかりその気になってしまった、ということなのだろうと思う。積み上げてきたものがあるわけではなくても大きな夢を語れる、それがアインツという人間だ。


 本来であれば。


 何かを積み重ねて。

 何かをやり続けて。


 その先にあるのが夢であるはずなのだけれど。


 アインツはそういう人間ではない。


 ……いろんな意味で彼は変わっている。



 ◆



 婚約破棄から数年。

 私は親の紹介で知り合った男性と仲良くなって結婚した。

 共通の趣味があったということもあり、私たちは、顔を合わせてからあっという間に親しくなったのだった。


 ちなみにアインツはというと、サンバで世界征服したいという大きな夢を抱いて隣国へ出ていったもののその数日後物騒な事件の巻き込まれてしまい落命してしまったそうだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ