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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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「君の声、耐えられないよ。好みじゃない」そんな風に言われ、婚約破棄されてしまいました。

「君の声、耐えられないよ。好みじゃない」


 先月婚約したばかりの婚約者ババラスにいきなりそんなことを言われ、そのうえ。


「よって、婚約は破棄とする」


 関係の終わりまでも告げられてしまった。


 喧嘩したわけではないし、何か事件的な出来事があったわけでもないのに、前触れなく突然のお別れ。想定外の展開に戸惑いながらも、何も言い返せない。ただ固まることしかできなくて。そのうちに時は流れ、信じられないくらいあっさりと私たち二人の関係は終わりを迎えてしまった。


(こんなことが……あるものなのね、人生って……)


 初めても経験に何とも言えない複雑な心境になりながらも、徐々に、日常へ戻ってゆく――。



 ◆



 あの後父親に相談し数名の結婚希望者と対面してみることとなった。

 幸運なことに、その中で、良い関係を築けそうな人と巡り会うことができて。結果、私はその人との関係を進めていくこととなり、婚約し、やがて結婚して正式に夫婦となったのだった。

 あれから数年は経ってしまったけれど、婚約破棄されてからの期間で無駄な時間は一切なかったと思っている。


 ちなみにババラスはというと、私との婚約を破棄した数日後たまたま出掛けた大通りで事故に巻き込まれ落命してしまったそうだ。



◆終わり◆

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