↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

454/529

「最近あまり会ってくださらないのはどうしてですか?」と尋ねただけで激怒されました……。

「あの……カフェオさん、最近あまり会ってくださらないのはどうしてですか?」


 近頃婚約者の様子がおかしいのでさりげなく尋ねてみたところ。


「は? 俺が悪いことしてるとでも思ってんのか。何だよそれ、おかしいだろ! 婚約者のことを疑うとか!」


 そんなことは言っていないのにな、と思うような言葉を攻撃的に投げつけられたうえ。


「お前、ウザいから、婚約は破棄な」


 関係を終わらせる宣言までされてしまった。


「てかさぁ、正直なとこ、前からウザい女だなって思ってたんだよ。性格だけじゃなく、顔、見た目もな。なーんか嫌みな感じで。何だコイツ、って。アレは気のせいじゃなかったんだな、やっぱ俺の勘は正しかったんだ」


 しかも別れる直前に失礼な言葉まで吐き出されてしまったのだった……。


 私はただ「最近あまり会ってくれないのはどうしてか」といったことを尋ねただけだ。それだけなのにこんな風に攻撃されるということは、恐らく、何かしらやましいことがあったのだろう。だって、やましいことがないのなら、敢えて攻撃的な発言なんてする必要はないのだから。堂々としていればいいのだから。



 ◆



 あれから少しして、カフェオは別の女性と婚約した。

 だがその関係は上手くいかなかったようだ。

 というのも、相手の女性が少しでも気に食わないことがあると怒り出す性格の持ち主で、たびたび喧嘩になってしまっていたそうなのだ。


 そして、ある夜、ついに殴り合いに発展してしまって。


 女性はカフェオに殴られ意識不明に。

 比較的速やかに病院へ搬送されるも死亡が確認される。


 殺意は抱いていなかったものの結果的に他者の命を奪うこととなってしまったカフェオは、牢屋送りとなった。



 ◆



「いらっしゃいませ!」


 あの婚約破棄から数年。


 日常の中で巡り会った青年と結ばれた私は今、夫婦で喫茶店を営んでいる。


 忙しい毎日だけれど充実している。

 だからこんな日々を嫌だと思ったことは一度もない。


 大切に思えて、信頼できる――そんな人と一緒に働けるのだから、これ以上の幸福はない、と思うほどだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。