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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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あの時の悲しみ。あの時の絶望。あなたには想像できるかしら……?

 突然告げられた婚約破棄。他の人の方がいいって、そう言われて。あの時のわたしの気持ち、あなたに分かるかしら。

 愛していた人に切り捨てられるだけでも辛いことなのに、切り捨てられるだけでは終わらず、もっと良い人がいるとまで言われてしまって。それはまるで、わたしという人間そのものを殴り捨てるようなもの。


 誰も自分が世界一だなんて思ってはいなくても、それでも、愛する人の一番にはなりたいものでしょう。

 なのにその相手から「一番には決してなれない」みたいなことを言われたらどんな気持ちになるか……。


 想像してみてほしいの。

 その時の悲しみ。

 その時の絶望。

 何一つ綺麗なものが見えなくなってしまうような感覚を。


 世界一だよ、なんて、言ってほしかったわけじゃない。


 でも、永遠に一番にはなれないと告げられたら、誰だって胸の痛みを感じることでしょう。


 あなただって、きっと……違うかしら? そうはならない?


 いずれにせよ。

 あの時は本当に辛かったし傷ついたということ。


 あなたにいつの日か気づいてほしいのはそれだけよ。



◆終わり◆

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