ある朝、婚約者から手紙が届いていて……? ~ハッピーエンドへ突き進む~
ある朝、婚約者であるザインから手紙が届いていて、珍しいなと思いつつ開封すると『あなたには飽きた。よって、婚約は破棄とする。決定権は俺にある、あなたは何も言わず従いなさい』と書かれた便箋が出てきた。
唐突過ぎたので念のため本人に確認したけれど。
誰かのいたずらというわけではなかったようで。
正真正銘彼が私へ送った手紙だったようだった。
……こうして、私と彼の婚約は破棄となった。
それから少しして私は別の男性と婚約、順調に時が流れ、無事夫婦となることができた。
縁がなければ一人でもいいや、と思っていたけれど、結果的にはとても良い縁に恵まれることができた。それはとても幸運なことだったと思う。
せっかく幸せになれたのだ。だから私はこの場所を守る。大切な人、大切な居場所、それらを自ら投げ捨てるようなことはしたくないから。だから、いつまでも、大切なものたちを守りながら生きていきたいと考えている。私も神ではないから何でもできるわけではない、でも、できることはできる限りやっていきたい。守りたいものを守るため、努力はするつもりでいる。
一方、ザインはというと。
あの後家でうっかり転んで頭を打ち亡くなってしまったそうだ。
驚くくらいあっけない最期だった。
◆終わり◆




