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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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317/350

婚約者からダサいと言われたうえ婚約破棄されました……。〜なんだかんだで幸せを掴むことができました〜

「あんた、さぁ……自分がダサいって分かってんの?」

「え」

「ダサいんだよあんた」


 友人から婚約者同士となった彼アヴァンデオはある日突然そんなことを言ってきた。


「え、ちょ……いきなり、何?」

「あんたとの婚約は破棄するわ」

「婚約破棄?」

「ああ、そうだ、婚約破棄だ。俺さぁ、ダサいやつ嫌いなんだよね。特に、あんたみたいな、ダサいうえ奉仕の精神もないやつ!」


 その日のアヴァンデオはやたらと攻撃的で。


「てことで、婚約は破棄な! これは決定だから。永遠にお別れだ、さよなら!」


 関係を強制的に終わらせてきたのだった。



 ◆



 突然の婚約破棄から三年半。

 私は今、夫と共に、とても穏やかな環境で生活できている。

 夫は裕福な家庭で生まれ育った人だ。だからこその余裕を持っていて、包み込んでくれるような優しさのある人。どんな時も寄り添ってくれる温かく優しい人物だ。

 柔らかな人柄の彼と過ごす日々は、とても楽しく、幸せに満ちている。


 ちなみにアヴァンデオはというと、あの後少しして落命してしまったそうだ。

 ある雨の日に川の様子を見に行こうとして路上で転んでしまい、その際の打ちどころが悪く、命を落とした……といったことだったようである。



◆終わり◆

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