表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

299/352

孤独ではない、そう思えるだけで人は前を向いて生きていけるものなのです。

「君とは共には生きていかない! よって、婚約は破棄とする!」


 三つ年上の婚約者ディベールはある日突然そんな風に宣言してきた。


 ……とあるお茶会の最中の出来事だった。


「え」

「これは絶対的な決定だ」

「さすがに急過ぎませんか?」

「知るか! そんなことどうでもいい。俺が決めたことは決めたことだ、それ以上でもそれ以下でもない」


 ディベールは鋭い物言いで圧をかけてきて。


「君にはあれこれ言う権利はない」


 そのまま関係を終了させた。


「ではな、さらばだ」


 ディベールは勝ち誇ったような顔をしていた。が、第三者、お茶会参加者の人たちは冷たい目でディベールを見ていた。呆れている、というか、軽蔑している、というか。そんな面持ちでディベールを見つめていた。少なくともその人たちはディベールの味方ではない様子で、それゆえ私の心は救われた。


 孤独ではない、そう思えるだけで人は前を向いて生きていける。



 ◆



 あれから数年、私は親の紹介で知り合った良家の子息と結ばれ、夫となってくれたその人と二人で穏やかに幸せに暮らしている。


 毎朝のティータイムは特に楽しい。

 彼と共に過ごす静かでも温かな時間はとても愛おしいものだ。


 この道を選んで良かったな、と、今は迷いなくそう思えている。


 一方ディベールはというと。

 あの後、路上で偶然知り合い惚れた女性に上手く乗せられて詐欺に遭ってしまい、社会的に終わったようだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ