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「ポーズ」

ポージングって・・・


結構、体力とか必要とするのですね~


大きな姿見って、意外と服屋さんくらいにしか無いけれど

街中にある店舗の窓ガラスや光沢の強いドアを鏡代わりに

する事は可能ですよね?


「う~ん・・・ こうかな?」


でも、それも数秒程度なら良いのですが

流石に人通りの多い所で長い時間は無理です。


「こっちの方が良いかな??」


別に、大した事ではないのですけども・・・

人通りの多い歩道から少し入った所にある

お店のドア前にてポーズの吟味をしております。


「やっぱり、この方が良いよね???」


今日は、彼が何軒かのお店に用事があるようで

私も一緒に街を歩き回っていたのですが

外で待っている間、綺麗な黒塗り光沢のドアがあり

そこで、ポーズの練習をしているのですけども


「う~ん 見て貰おう♪」


ただ、自分では良いと想っていても

他からは、別の方が良いとの意見とかもありますので

ちゃんと見て貰った方が良いのでしょうね♪


「最初に、こっちを見せて・・・」

「うおっ!!(驚)」

「ふわっ!!!?(驚)」

「な、何してるんだ?」


私が真っ直ぐ正面を向きポーズをとったタイミングで

鏡代わりにしていたドアが開き彼が出てきました・・・(汗)


「よ、用事は済んだの?(汗)」

「済んだけど・・・ 一体ドアの前で何してるんだ?」

「えっ! えっと・・・ これは・・・(///)」

「他の人がドアを開けていたらどうするんだよ・・・」

「む、むぃ~(焦)」

「絶対、何も見ていませんからって無かったことにされるぞ?」

「ふえぇ~(泣)」

「で? それは何?」


あの・・・

実は、彼がドアを開けた瞬間から

凍り付いた私は、同じポーズのまま説教されております・・・

お店のドアの前で(泣)


「こ、これは・・・ 手耳で・・・」

「手耳?」

「両手を頭の上に乗せて、手の平で動物の耳みたいにポーズを・・・」

「それが今の状態という訳か」

「こくん・・・(汗)」

「それで? 一体、何の動物だったんだよ(疲)」


そして、今も尚!

手耳ポーズ姿のままで怒られております・・・(泣)


「このポーズは・・・」

「そのポーズは?」

「猫科・・・ サーバルを・・・」

「サーバル?」

「で、でも・・・ まだ、ポーズが決まっていなくて」

「はぁ?」

「少し後ろで耳を立てた方が良いかな?」

「はぁ?」

「それとも、前の方が良い?」

「・・・・・・・・(呆)」

「あわわっ!!!(泣)」

「それを、ドアの前で永遠と・・・(疲)」


やっぱり、サーバルよりウサギの方が

一般的だったのでしょうか?


「ウサギの方が良かった?」

「・・・・・・いや、そう言う問題じゃなく(汗)」

「私的には、少し前の方に手耳を立てた方が良いかなって」

「うぉ! この流れで、手耳に話を戻すのかよ!?」

「えっ? ダメ???」

「ダメって・・・ 訳じゃないけど(汗)」


ダメじゃないそうなので

もう一度気を取り直して1つめのポーズをしてみます。


「これなんだけど・・・」

「うん?」

「少し頭の後ろ側で手耳を立てるの」

「ほう?」


彼はあまり解っていないようですので

そのポーズの状態で、ぴょこぴょこ跳ねてみたり

頭を傾げてみたり動きを加えてみました。


「それで、こっちはね」

「うん」

「少し前の方に手耳を立てて」

「う~ん」


同じく、ぴょこぴょこと先程と同じく跳ね動いてみたりです。

私的には、少し前に手耳を立てた方が良いと想っているのですが

それは、ドアを鏡代わりにして映した姿を見ただけで

実際に見るのとは違うでしょうから・・・


「どっちが良いかな?」

「・・・・・・・・(///)」

「な、なに? もしかして照れてるの!?(///)」

「い、いや・・・(////)」

「うそ~ 絶対照れてるでしょ~(///)」

「ちがうっ!!!(///)」


むぅ~

なんか、急に目を合わせなくなったし

少し顔も赤くなっているような???

にゅふふ♪

どうやら、手前で耳を立てた方が良い!

と言うことでしょうか?


「にゃへへ~ こっちが良いのですね♪」

「だっ! や、やめろって!!!」

「(ぴょこぴょこ♪)」

「お、おいっ!!!」


にゃはは~

すごい彼の慌てようです。

こんな彼の姿は、ちょっと珍しいかも~♪


「そんなに照れなくても良いのに~♪」

「後ろっ!」

「うん? 手耳は後ろの方が良かった?」

「ちがうっ! 後ろにお客さんっ!!」

「ふえ?」

「・・・・・・・」

「ふにゃわわわwぁqっ!!!!!(///)」

「はぁ・・・(疲)」


私の後ろには、先程まで鏡代わりにしていたドアから

こんな時に限って5人くらいのお客さんが出てきて・・・

通路を塞いでいた私の後ろで立ち止まっておりました。


「え、えっと~(///)」

「・・・・・・・・・・・・」

「す、すみません 今、除けますので・・・(///)」

「どうも、すみません・・・(泣)」


どうしましょう

こんな姿を知らない人が見たら・・・

何と想うのだろ?(泣)


「ふ、ふにゃぁ~(///)」

「だから言っただろ・・・」

「は、はにゅぅ~ん(涙)」

「絶対、何も見ていませんからって顔だったぞ?」

「ふにゃぉ~(泣)」

「全く・・・」


もの凄く恥ずかしいです・・・

全く知らない人に、こんな姿見られるなんて

それも、限定された空間ではなく

普通に街中で・・・(泣)


「ゴメンなさいにゃん(=><=)」

「・・・・・・サーバルは何処へ!?」

「サーバルの鳴き声しらない・・・」

「言われてみれば、どんな鳴き声なんだろな?」


次は、その動物の鳴き声も知っておく必要があると想った

街角での手耳ポーズ練習でした。


あっ! 後ろと前では、前側に手耳を立てた方が

良いらしいと言うことも解りましたので

これからは、注意してポーズしてみます♪


「うにゃん!」

アイテムを使うというのは有効みたいです♪


手の6倍くらいある大きな肉球手袋とかっ!

ぶんぶん動かしてばふばふポーズしちゃいます♪


それはそれで、疲れるのですけどね?


にゃはは~


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