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とある魔法使いの娘の呟き 009
ざっくりというには、長い話だけれど、その功績が認められて学院の教員の職と名誉爵位を貰うこととなった。
また、年が近いのと同性であったことで、王女様の遊び相手として、私も王女様と会う機会が多くなり、今でも仲良くさせてもらっている。
まあ、“クマ先生”こと父が持たせてくれるお菓子が楽しみで、私が来ない日は、癇癪をよく起こしたとか…
この間の学院で昼食を供にしたの際、本人はそこまでしていないと言っていたが、付き合いの長い侍女の表情を見るにあながち噂も嘘ではなさそうです。
そんなこんなで、王族の方々との繋がりもあり、王女様の誕生パーティーに呼ばれたわけですが…
何を血迷ったのか、我が父は年若く美しく成長された王女様の微笑みに十二年越しの一目ぼれをしてしまった。
はあ…
「お代わりを頂戴」
「はい」
もじもじした熊を睨みつけても何も始まらないので、ハーブティーのお代わりを頼んで、父に話しかける。
「で、私に何か用ですか?お父様」




