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とある魔法使いの娘の呟き 089
しばらくして復活したお婆様が、転送用の魔法陣を会議室の壁に展開させる。
「さてと、数人づつで渡ってもらいたいのだけれど…あっちはしばらくかかりそうね」
お婆様は、同情の瞳で家政婦長の被害者の方々に目を遣る。
「大奥様。まず、私と彼女が先触れとして行きます」
私の侍女と学園で王女のお供をしている侍女が前に出てくる。
「そうね、お願いできるかしら。場所は、いつもの地下に接続してあるから、よろしくね」
「はい、かりました」
そう言うと、私の侍女は、王女の侍女に目配せをし頷き合うと、躊躇することなく壁に展開された魔法陣を潜って行く。
「じゃあ、次は私たちも行きましょうか」
私は、抱き上げたままの父を抱き直し、たぶん一緒に魔法陣を潜ろうとするだろう幼馴染に声を掛けた。




