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とある魔法使いの娘の呟き 080
「やっぱりというか、そこの暇龍と意見が同じなのが癪だけれど、言う通り『婚礼の儀』が解術の鍵ね」
お婆様も統龍様の展開された魔法陣を眺めながら、『婚礼の儀』しかないと判断したようです。
「お婆様。呪いというのは、
「それ以上はここではお控えください、お嬢様」
はい…」
私が聞こうとすると、家政婦長から止められた。
私の一族に列なるということで、普通では得ることのできないものがある。昔から母やお婆様たちから聞いていたし、薬を扱う者からすると“呪い”というより“特典”という言葉の方が強いと思うのだけれど…ただ、この薬菓子を母が造ることになった理由が“それ”ならば、“呪い”なのかもしれない。
「そう慌てないで、これは本人の覚悟が必要なこと。そして、貴女の安全のためでもある。欲というものは、誰しも抑えることができないのだから」
そう言うとお婆様は、王女様と統龍様に問いかけた。
「では、問いましょう。貴方達に『覚悟』はあるの?」




