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とある魔法使いの娘の呟き 073
「お、お母様!それは本当ですか!?」
王妃様の暴露にいち早く反応した王女。
「ええ、調べも付いています。わざわざその裏をとって頂くために彼に動いて頂いたのですから」
王妃様が小父様に目を遣ると、小父様が大きく頷いた。
どうやら届け物というのは、私だけではなかった様だ。
「お父様!!」
王女も我慢できなくなったのか。いつも間にやら王様に詰め寄っており、王様はタジタジ。
あて馬だったのね、あの皇子様。
と考えながら、未だに意識を朦朧とさせているだろう皇子に、せめてもの同情はしてあげよう。
にしても、何だろうこのカオス。
ふと、私は重みを感じ下に目を遣ると、周りの光景に気弱になったのだろう幼い父が小さな手で私のスカートを掴み王女たちの様子を窺っていた。
「…」
私は、父と目線を合わせるためにしゃがみ、騒がしい周りを余所に静かに抱きしめることしかできなかった。




