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とある魔法使いの娘の呟き 065
「「おお」」
部屋にいた数人から声が上がる。
それも仕方がないことだろう。
統龍様が解析魔法で視覚化された成人男性の手の平サイズの魔法陣は、見たこともないほど複雑で、精密なレース編みの様に美しかった。
「あの馬鹿弟子。ここまでせんでもよかろうに」
統龍様は、呆れた声を出す。
「えっと」
「ん、ほれ見てみよ」
私の声に反応した、彼女は視覚化された魔法陣に両手を揃えて向けると、それを左右に広げる。その動きに呼応するように手の平サイズの魔法陣が4倍ほどに拡大された。
「な!?」
周りは、あまりのことに息を呑む。
「ん?何を驚いておる?魔法陣を拡大しただけじゃぞ」
拡大しただけって…あれ、魔法陣の魔力の量が変わっていない?




