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とある魔法使いの娘の呟き 062
さて、私たちといっても生徒会メンバーを除いたメンバーと王弟であられる宰相や将軍といった数人の高官たちが城の謁見の間でなく、王の執務室の近くに設けらている会議室に通されていた。
実務的な場所のためか、絢爛なイメージはなく、質素でありながらも品のある落ち着いた部屋で、正面に飾られておる王家の紋章の入った旗が、王国の威厳を表している。
その旗を背に、姿勢が固くなっている王様とちょっと不機嫌そうな王妃様、そして高官たちが座っている。その対面には、一人余裕たっぷりといった風に着物を着崩した花魁姿の統龍様(大人バージョン)が座っている。ちなみにだが、小父様たち帝国側は正面左側、私や王女たち学園側は正面右側っといたように分かれている。
「では、あの空を覆ったモノは、貴女の使い魔で間違いないのか」
と、顔は統龍様を向いているが、なぜか横に座る王妃様をチラチラと気にしながら話す王様。何かあったのだろうか?
「そうじゃ、この首に巻きついとるのがそれじゃて」
皆の視線が統龍様の首元に巻き付いた蛇のような小さな龍に目を…一部、大きく開かれたその下を見ているようですが…
「つぅ」
王妃様、この場で思いっきり足を踏み抜くのはって、王よ貴方もか!




