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とある魔法使いの娘の呟き 042
「では、小父様がお目付役ですか?」
私は、丸い青水晶を上に乗せた長い杖を手に持ち、生徒会室にある応接セットのソファに腰掛ける男性にお茶を出しながら話しかけた。
「ああ、この子は私が家庭教師をしてたからね。にしても、ますます彼女に似て綺麗になったね。以前、会ったのは、たしか…
「一昨年の夏ごろですね」
そうか…」
私が“小父様”と呼ぶこの男性は、今は帝国の宮廷魔術師として席を置いているエルフで昔父たちとパーティーを組んでいた。そんな事情もあり、幼少の頃から何度か会ったことがある。
「…」
そういえば、さっきから皇子が虚ろな目をして静かだ。夢うつつというか、時折、震えているように見えるが大丈夫なのだろうか?




