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とある魔法使いの娘の呟き 040

「皇子様。入室の際は、ノックをお願いします」


 帝国の皇子への対応としていきなり魔法を放ち、言うセリフなのかと思うかもしれないが、知ったところではない。ここは学院、治外法権万歳!!


「ぐぬぬ。い、いきなり魔法をブチかますヤツがあるか!?この無礼者!」


 ふむ、軽く跳ね返す程度の風魔法を不意打ちに受けてから受け身を取ったとなると、なかなかの体術を身につけているみたい。


「…皇子、導師がまだ到着されていないからといって羽目を外すことはお控えください」


 あの騒動の慌てようが嘘のように落ち着きを取り戻した彼の執事は、自分の主へ静かに忠言を口にする。 


「う、うるさい。俺の自由だろう。父上も父上だ!お目付役など、いつまでも子供扱いして!」


 それだから子供扱いなのだろうと、生徒会室にいる者は思ったに違いない。


 この皇子への王国からのお咎めは無し。しかし、今回の件の報告を受けた帝国側は、王国への謝罪とともに皇子にお目付役を付けることを伝えてきた。


 王国側としては、これ以上問題を起こすことは控えたいのだが、かといって皇子を帰国させる良い理由もない。帝国の面子も考え、その申し入れを受けたのだった。

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