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とある魔法使いの娘の呟き 108
「さてと…これ、何度かしら?」
休憩を挟み終え、そんなことをつぶやきながら、部屋を見渡す曾お婆様。
「じゃあ、余計な邪魔はもう入らないだろうから、なぜ良いこと尽くめに聞こえる身体強化を”呪い”と呼んでいるかを話しましょうか」
曾お婆様は、私を見るように話しかける。これは、王女だけでなく私にも覚悟が必要なことなのでしょうか。
「”呪い”って言葉一つで片付けてしまっているけど、これは私たちから受け取り方がって話。実際は、”欲”なのよ」
「”欲”ですか」
”呪い”と”欲”という言葉の結び付きが今一つわからなかった私は、王女の疑問に合わせて思わず頷いていた。




