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エピローグ

「さて、今年もこの季節がやって来たな、カケル」


「2年連続準決勝で負けてますからね…今年こそは、優勝しましょう」


アマチュア漫才王決定戦の会場で、僕とクミさんはそんな言葉を交わした。


普段は組長と側近だが、漫才が関わった瞬間、僕達は対等な相方となる。


全世界探しても、僕達ほど特殊なコンビは存在しないだろう。


現役の美人女組長と、借金の代わりに彼女の側近になった男。



「では、次の組は昨年準優勝!今最も優勝に近いコンビ!」


大業なアナウンスに苦笑しながら、僕達は舞台へと躍り出る。


マイクの前までやってくると、相方が高らかに自己紹介をした。


十数年前、僕が思わずクミさんの前で呟いて採用となった、僕達のコンビ名を。


「どうも!クミとカケルで、『デッドライン』です!よろしくお願いします!」




漫才コンビ、デッドライン。



我ながら、ぴったりなコンビ名をつけたものだ。

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