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noisy  作者: 明日RUN
7/12

第6話:an opportunity

部活が始まってしまいまして、更新が遅れてしまいました。申し訳ありません。引き続き頑張ります。

「はぁぁあ!?汽車がないって?!!」

「リベルテ村への唯一の手段なのに・・・」

今まで、良いペースで来れたと言うのに。

やはり、奇跡は続かないのか・・・?

「やはりな」

一人増えた同行者がつぶやいた。

「シフト、やはりって?」

「戦争がおきる・・・てことは言ったよな。最近、物騒でな、魔族の侵入が増えてんだ。しかもそいつらは国の中で事件を増やしてやがる。この国を手に入れやすいように、な。」

「じゃぁ、この国の移動手段である汽車も狙われて当然ってことね」

細長い形をしているこの国は、北から南まで一本の鉄道で繋がれている。

そこを狙われたというわけだ。

「あ〜くそっ、待つしかねぇのかよ・・・」

「まぁ、待てって」

シフトは得意げに笑って見せた。

「あれだ」

進行方向にある山を指差した。

「はぁ〜!?もしかしてあの山を越えようなんて考えじゃないだろうな?」

「よくできました」

俺はその笑顔が気にくわなくて、頭を叩いた。

「バカか。俺が言うのもなんだが、バカかお前は。登れるかあんなの」

あの山はこの国で、いやこの大陸で最も高い。

ギネス更新して、大嫌いな新聞に載る気なんてないぞ、俺は。

「いたっ!・・・何も全部登るなんて言ってない。あの山の途中に『汚れのない町』イノセンスがあるんだ。イノセンスからは反対側に出ることのできる、洞窟が繋がっているんだぜぃ。そこから山を降りて、北東に進めば、『最北の村』リベルテだ」

つい、ぽかんとしてしまった。

「おぉ・・・久々の更新で忘れてたが、さすが情報屋だな。いろいろ見くびってました。すいませんでした。」

「あ・・・いえ・・・後、更新は作者のせいだから」

・・・・・

「ま・目的地も決まったことだしねっ!行こうかコルダ」

「・・・」

「コルダ・・・どうした?お前も作者に不満が((略

「え・・・?ごめん、聞いてなかった。これからどうするんだっけ?」

疲れ切ったような顔をしたコルダに俺の代わりにシフトが説明をした。

俺はどうすればいいのかわかないでいて・・・




「だぁぁぁあ!!疲れたぁ!休憩しよ〜ょっ!!」

「んだよ、さっきしたじゃねぇか。なんだよ、さっきの威勢はどこいったんだ?」

「俺は頭脳派なのっ」

はるか後ろにいる、シフトの叫びを山が何回も繰り返したのを聞きながら、コルダに尋ねた。

「おい、どうする?コルダ、今日はここらにして」

「冗談じゃない!付いてきたいと言ったのはあっちよ!」

「・・・コルダ・・・」

俺はシフトを振り返った。

「お〜い。シフト、聞こえてるか?今日はここまでにしよう」

「モート!?」

コルダは俺を仇でも見るように睨んだ。

「あんた、よくもそんなこと考えられるわね。お父さんとお母さんの仇をうちにいくのよ!?」

「・・・あぁ、わかってるさ。わかってるから、ここで休むんだ」

「なんで・・・」

俺はようやく追い付いた、シフトに命令した。

「シフト、お前はコルダとここで待っていてくれ。俺は枝を集めてくる。今夜は冷えそうだからな」

そう伝えると、さっさと赤く染まりはじめた、森へ歩き始めた。

コルダの視線も無視して。


「どうして・・・」

わからない・・・

わからないよ・・・

モートならわかってくれると思ったのに・・・

「コルダちゃん・・・」

心配してくれているシフトの声があたしをただただ苛立たせた。




俺が戻ってから、ほとんどないといっても良いくらいの会話で少しずつ時間は削られていった。

そしてコルダが数時間ぶりに言葉を溢した。

「どうして・・・?あなたは冷静でいられるの?」

「俺が冷静?バカな」

「悔しくないの?」

「悔しいさ」

「寂しくないの?」

「寂しいさ」

「いいえ、嘘だわ。あなたがそんなふうに思っているわけない。だってあなたはそんなに冷静なんだもの!」

「・・・・・」

「そうよ・・・そうよね。当たり前よね。所詮血がつながってないんだもんね!!家族じゃないんだものね!!!」

「コルダちゃん!!!」

心臓が激しく走りだした。

温度がいきなり下がったような気がした。

自分の顔が青ざめているのがわかった。

「っ・・・」

コルダは顔に後悔の色を見せたが、少し迷うと深い森へ入っていった。

「大丈夫か」

声に顔を上げるとシフトが俺を心配してくれていた。

俺は首を横に振ると

「大丈夫。ちょっとびっくりしただけ。・・・俺、探してくるよ。女の子がこんな時間に危ないだろ?」

俺は席を立ち、コルダを呑み込んだ森に向けて歩いた。

「モート!」

シフトを振り返る。

「・・・飯作って待ってるからな」

俺は暖かいその場所から離れていった。






「そうそう。いつも喧嘩したときはこんな大きな木に上って誰かさんは、泣いていたっけ・・・」

「・・・どうしてわかったの」

太い枝に腰をおろすと、涙で震えた声に答えた。

「さっき、枝拾っているときに思ったんだよ。こんなでっかい木、うちの山にもあったなって」

風の音だけが流れた。

ほんの少しだけ・・・

「・・・ごめんね。嫌いになったよね。家族じゃないなんてごめん・・・」

「・・・うん」

「あたし、ずっと焦ってたんだね。少し頭冷やして分かったよ。ずっとあせってた」

「うん」

「許せなかったんだ。あいつが。あたしたちの生活を奪ったあいつが」

「うん」

「あいつを殺すためにここまで来たんだ・・・でも恐くなった。人を殺したくないんだ、あたし」

「・・・」

「どんなに憎くても・殺したくない・・・それじゃあいつと同じだもん」

「良かった・・・」

「え・・・?」

「俺はお前に人殺しなんかして欲しくなかったんだ。コルダはそれで良いんだよ」

コルダが涙を流す。

俺の手を強く握って。

そうだよ。

お前の手は殺すために在るんじゃない。

ほら、あんなに冷たかった俺の手は温かい。

お前の手は殺すために在るんじゃないんだよ・・・




「シフト、ごめんなさい」

「うん・・・よし」

帰ってきた俺達をシフトは迎えてくれた。

ようやく三人になった。

三人でシフトの作った食事を食べ、俺たちは文句を言った。

料理はひどいものだったが、何より俺たちに笑顔をくれた。

まだ疲れているようだったが、さっきより柔らかい笑顔でコルダは笑った。

俺が守らなきゃいけないのは、この笑顔だったんだ。

もう、離しはしない。

そう、約束する。


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