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noisy  作者: 明日RUN
5/12

第4話:out of order

おそらく、次からはひとつひとつの話が長くなり、早く更新することができません。そこんとこもふまえてやってください・・・これからもよろしくお願いします。

「スラムに奴はいるようです。はっきりとはわかりませんが、時計塔にいると思われます」

部長さんの情報から、俺達はスラムという答えをだした。

スラムは行き場のなくなったものが住むもう一つのアーテムだ。

治安は悪く、毎日のように事件はおこっている。

できるならコルダは連れてきたくない。

だって・・・

「お?ねぇちゃん、かわいいねぇ。今ヒマ?」

こんな奴がいるからだ。

くそ、こいつ恥ずかしくないのか。

こんなベタな言葉、いう奴いたんだ。

「あ、情報屋のとこ連れていってくれんならいいよ」

ちゃっかりしてる。

ナンパ男(以下N男)は少し悩んだあとうなずいた。


「思ったより簡単についたな」

それから10分ほどすれば、古びた時計台が見えてきた。

少なくとも俺の5倍は生きているだろう。

「ここにいる」

N男はドアを開けながら言った。

「ここの最上階にいくがいいよ。いつもそこにいるから」

そしてN男はコルダ(だけ)にバイバイと言って、去っていった。

「さぁさ、いくわよ」

コルダはずんずんと暗闇へ入っていった。

「おい、俺のこと忘れてない?」

叫んだが、もういなかった。



中は昼間だと言うのに、暗くじめじめしていた。

「ん?なんだてめぇら」

訂正。

中は昼間だと言うのに、立派な大人がじめじめしていた。

しかも、ガラも悪そうだ。

「情報屋に会いたいんですけど」

コルダが答えた。

そうするとコルダは通してくれた。

コルダは、ね。

「野郎は通さねぇけどな」

俺のまわりにはこわいお兄さんが整列しているとき、コルダは階段を登っていた。

って、あれ?

無視かな?

「それにしても、ちっさいな」

その言葉で俺は意識を男達に向けた。

「ちっさい・・・?」

男は鼻でわらった。

「あらら、ボクには禁句だったかなぁ?」

笑い声が塔いっぱいに響く。

声が消えると同時に俺は思い切り床を蹴った。

右手を前へ。

「ぎ・・ぁ」

男は鼻を押さえて倒れた。

今度は両サイドの奴らの頭をつかまえ、ぶつけた。

「や・・・ろ!!」

最後のひとりが突っ込んでくる。

ばかめ。

そんなかまえじゃ、

「ぐ」

腹に一発ぶちこんだ。

狭い階段に4人の体が沈み込んだ。

俺はちびと言った大男の体を持ち上げた。

「て・・め・・・なにもんだ」

アーテムの人はベタなことしか言えないのか。

「黙れっ!」

なんかムカついたのでもう一度制裁を加えた。

「くそ・どいつもこいつもちびちび言いやがって」

ぶつぶつ言いながら駆け上がった。



「おい、待てって」

息を切らしながら、呼び止めた。

「あらおかえりなさい」

「てめぇ、俺の死闘をそれで終わらせるつもりか」

返事を待つ前に最上階へ着いた。

階段よりは明るく、大男達もいなかった。

そのかわりにひとつの人影。

あいつは・・

「やぁ待っていたよ」

街であったナンパ男だった。

「・・・・・・」

「え?そこは驚くとこじゃ」

「いや、だってお前怪しいオーラ発してるし。けっこう、ばれてると思うよ」

N男は少しうなだれた。

それにしてもこいつは、どこからきたのだろう。

階段はひとつしかなかった。

壁をのぼってきたのだとしたら・・・

なんだか可愛い奴だな。

「おいおい、なに笑ってんの」

N男は少し不満そうだ。

「N男も止めろよ。僕にはナイフって名前があるんだ」

そう名乗った。

しかも僕キャラらしい。

「君は人をおちょくるのが好きらしいな。まぁ、いい」

全然良さそうじゃないが。

「・・・君たちは僕の情報を貰いに来たんだろう?何が聞きたいんだ?」

ぼっとしてたコルダがようやく反応を見せた。

「この国にいる魔族を捜しているの。あなたなら知っていると思って」

「・・・確かなものではないけど、目撃情報はあるよ」

「「本当に!?」」

いいペースで物事が進んでいる。

こんなに楽でいいのだろうか。

「どこにいるの!?」

ところが奴はこう返した。

「いくら払う?」

「は?」

ナイフは首を傾げた。

「聞こえなかった?情報を教えるんだからさ、お金を払ってよ」

この街で生きているだけあって、しっかりしてる。

俺はコルダを見た。

コルダも俺を見て頷く。

「・・・わかった。手持ち全部だそう」

懐から財布を出し、放り投げた。

ナイフは中身を確認して、ため息をついた。

「これだけ?これじゃあ教えらんないなぁ」

「な、なんだと?」

ナイフは意地悪そうな笑みを浮かべた。

「そうだ。そこのお姉ちゃんと交換ならいいよ。まだ幼いけど美人だし」

その漆黒の瞳には何が映っているんだろう。

・・・なんて言ったら怒られそうだ。

「馬鹿馬鹿しい。誰が一人旅なんかするかよ」

コルダが少し俺を見つめた。

それと同時にナイフは頭を掻きながら言った。

「交渉決裂、だね。あまり好きじゃないんだけど」

指をパチンとならした。

ドアから、窓から、天井から、大勢の武装をした男たちが出てきた。

「おいおい、丸腰の少年少女に何人がかりで戦うつもりだよ」

「じゃあ承諾してくれる?」

俺は人数を確かめながら答えた。

「誰がっっ!!」






人数はいても戦闘経験の足りない奴らの寄せ集めで、数分後には立っているものは三人しかいなくなった。俺と、コルダと――

「すごいや、お兄さん!」ナイフは拍手をした。

目の前に倒れている部下など見えちゃいない。

「その強さの秘訣は?」

「毎日のように熊と熊のような女と戦えば意地でもな」

「ねぇ、それってあたしのこと?」

熊が睨んできた。

見ないことにしておく。

「で、情報をくれる気になったか?」

「うーーーん」

黒髪を揺らしてやつは近づいてきた。

「まだゲームセットには早いんじゃない?」

奴は袖から銀色のものを取り出した。


銀色の―――


短刀を――――


「さぁ、ハーフタイムは終わりだよ」

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