クリステル=アディール 14
クリステルは、部屋を出ようとしたときに、
ライアーに声をかけられた。
「なぁ、未開拓地へ行くまでにあと、二週間ぐらいだが、情報共有しておきたいことがあるんだが、連絡をとるにはどうすればいい?」
「それなら、作法の授業で文通相手を探していたので、文通相手として、連絡する方法でよいですか?」
クリステルは、文通相手がなかなか見つからずに
困っていたので、これは幸いと思った。
「お、おう。俺でいいのか…?殿下はいいのか?」
「はい、問題ありません。お願いしますね。」
改めてお願いすると、なんだか恥ずかしいわね。
前世での交換日記を思い出すわ。
ライアー様は、最初は失礼な人かと思ったけど…
よく見ると、すごくかっこいいのよね。
顔も整っているし、赤髪の毛がさらさらと光にあたって
オレンジ色に輝いてみえて、とてもかっこよく見える。
失礼な口を聞かなければね…
前世でよくキャーキャー騒いでた、芸能人みたい。
そう自覚すると、顔が火照るのを感じた。
「では、最初の手紙は私からだしますね。明日の朝に届くようにしておきます。」
若干早口になってしまったが、ごまかせたはず…
「おう。念のため確認だが、学園の生徒同士ということで、敬語でなくてもよいか?」
「あ、はい。学園の規則では、平等であるべきです。むしろ、ライアー様のが年上なので私にとっては先輩ですね。ライアー先輩と呼んだほうがよいですか?」
少し見上げて、質問すると
「お、おう…。呼び方については、まかせる。じゃあ、手紙はよろしく頼む。」
そういって、頭をぽんぽんと撫でられた。
ライアー先輩は、足早に研究所からでていった。
クリステルは、その瞬間にぼんっと顔が赤くなった。
撫でられた…。
少しほてった頬を抑えたクリステルは、
ドキドキした自分に少し驚いた。
そんなドキドキしているクリステルを
ダストとメレイカが見ており、2人の話し声については
クリステルの耳には、はいらなかった。
★☆★
「クリステル様の上目遣いすごいわね。美人の破壊力ってすごいわ。」
「ライアー君も、騎士科で人気があるそうじゃないか。破壊力がある上目遣いは、ライアー君も照れていたよね…」
「スムーズに頭ぽんぽんしてったわね。」
「ぽんぽんとしたくなる気持ちは、男としてはわかるな…」
次第にダストとメレイカは、同じ気持ちになっていた。
「「こんなこと、殿下にはとてもいえない。」」




