稲垣潤一さんのこと
稲垣潤一は地元のくせにコンサートにもいかなかったな。そんな余裕も(主に精神的に)なかったし。
稲垣潤一は歌謡曲の人である。ご自分で作詞作曲もするしどうなんだいと言う気もするが、基本的にデビュー以来、他の制作者の曲を歌ってきているし、コンセプトアルバム「女たち」を出していて、聞かせることに特化している生粋のボーカリストではないかと思っている。日本のスタンダードも歌っているし。独特のハイトーンボイスがたまらない歌い手さんです。新曲をEPレコードで出してますし、素晴らしいと思います。稲垣さんの曲とは、1982年の夜のヒットスタジオでデビュー曲である「雨のリグレット」を聞いたのが最初だったと思います。ただ、この時期の記憶はひどい曖昧で、この前年に同じ夜のヒットスタジオでハウンドドッグの「嵐の金曜日」も聞いたつもりだったのですが、これを書くためにググってみたら(曖昧な記憶の補完に最高です)、ハウンドドッグの同番組初登場は、1985年の「フォルッテッシモ」だったそうで。あれ?地元の別番組だったか。ほんに記憶と言うものは曖昧です。まあとりあえず、ドラムをたたきながらハイトーンボイスで歌う日本では珍しいスタイルで、例えばソレ以前なら つのだ★ひろ さんがいたかな、という事が言われていたと思います。ただ、何故か当時の私はビートルズも聞かないのに、「アメリカならビリー・プレストンがいるよな、あ、あとコージー・パウエルかな」等と生意気なことを考える馬鹿者でした。当時、よくそんなの知ってたな、と思えば、行きつけのレコード屋さんで売れ残りのオリコンウイークリーを配ってくれており、そういう情報源を駆使していたようです。それ以外にもあったとは思いますが(ラジオとか)、後は当時読んでたとすればFMステーションくらいかな。CDジャーナルはまだ早いし。この青二才、何してるんだと思わなくもない。コージー・パウエルについてはレインボー知ってたからだと。中坊が訊いても判んねえだろう。そんなの。
もとい、とにかく最初は夜のヒットスタジオ聴いて(だと思う)、湯川れい子さんの作詞と松尾一彦さんの作曲のミディアムテンポのこの曲にほれ込みまして。地元(の県庁所在地)仙台出身と言う事もあり、ずっと聴いてました。この頃はいただいたポータブルプレーヤーからテクニクスのもうちょっといい、その代わりカセットデッキ付きのプレーヤーに変わってましたが、いずれにしても前述のレコード屋さんで予約までしてアルバム「246 3AM」購入いたしておりました。ちなみに当時246の意味が解りませんで、後々東京静岡間を走る国道、いわゆる青山通りである事をしりました。田舎者なので何のことやら。なお宮城県は仙台市から西に延びる国道、286と言うのがあります。通称にーぱーろく。もっともこれは社会人になってから知ったので、何て世事に疎い事かと愕然とするやらなにやら。
ところでこのアルバムの中には、その後日本の歌謡界を牛耳った秋元御大の初作詞である(筈)の「ジンで朝まで」が収録されております。その後「ドラマティック・レイン」に至るラインがここに出来ていたんですね。だから私にとって秋元さんといえば、新進気鋭の作詞家という位置づけで、その後のおにゃんこ、今ならAKBか。そちらの方が余技にしか思えていません。動いたお金は段違いなのでしょうが、その後のアルバム『J.I』の中の一曲「夏の行方」が、だから一番好きです。
稲垣さんの歌については、そのデビューアルバムで一番好きだったのは、しかし秋元さんでも湯川さんでもなく、遠藤幸三さん作詞の「バハマ・エアポート」という曲でして、曲は見岳章さん、これがまたいい曲だと思っていました。曲順的には次の「海鳴りに誘われて」も良い曲です。作詞はやっぱり遠藤幸三さん、作曲は松尾一彦さんです。松尾一彦さんと言えばオフコースの途中加入のメンバーでも有名な方ですが、他にも柏原芳恵の「夏模様」とか良い曲作っております。宮城県出身の方故か、地元のオフ系店舗で古物が結構売ってたので再取得は容易でした。ぜひ皆さんにも聞いてほしいですね。「雨のリグレット」といえば地元宮城のテレビ局の天気予報のテーマソングとして当時流れていました。そのシーズンの次に流れたのがチューリップの「星空の伝言」だったことを覚えています。「夏の夜の海」ではなかったはず。でも自分の記憶はあまり信用ならない。他に覚えている事、セカンドアルバムの「シャイライツ」の予約特典が本人がドラムをたたいている写真を使った、ミディアムサイズのジグソーパズルだったこと。ホント、余計なことは覚えているな。それと、シングルは「ドラマティック・レイン」で買い終えました。当時、製作者が変わったゆえか(湯川さんだと思ったのに)、秋元さんで、4thシングル「エスケイプ」には手が伸びなかったのです。さらに次はアルバムからのカット、「ロング・バージョン」でしたし。でも「オーシャン・ブルー」は買ったな。ついでに初めて買ったCDシングルは「サザンクロス」(と、小沢なつきの「卒業」)でした。でも、「クリスマスキャロルの頃には」の頃は聴いてなかったんですよね。就職したってこともあったし。そういえば、カラオケで歌ったことは無いな。車の中ではよくガナルけど。
ファーストアルバムとセカンドアルバムは、CD黎明期に発売されたニコイチの2枚組CD
(紙パッケージ)買いましたっけ。




