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何かメチャクチャ強い巨大トカゲとの死闘(前編)

今回のオマケは槍の解説です。

56話


「…………この威圧感。心も筋肉も、いや、

筋繊維一つ一つを構成するアクチンと

ミオシンまでもが燃えてきやがるぜっ!」


眼前に立ち塞がるモンスターの高さは約25m。

2足歩行の筋肉質なトカゲのような姿をしている。


『フン、キサマハホカトハチガイソウダ。

スコシハタノシマセテクレヨ?』

「……………………しゃべったぁ!!?」


それがいきなり低音ボイスで片言ながら流暢に

話し始めるのだから、アレウスは驚いてしまった。


『デハ、ケシトブガイイ!!』


先程と同じ攻撃を放ってきた。アレウスは

今度は純粋な幅跳びで回避した。


『ヨイハンノウソクドダ。コウデナクテハナ』


合計3連続の大規模消滅攻撃を、これまた大規模な

幅跳び3連続で回避したのだ。


「今度はこっちの番だぜ!」


アレウスは躊躇うこと無く懐に潜り込み、

更に躊躇うことなく足腰の関節を外して

超加速した回し蹴りをお見舞いした。


(この1ヶ月の柔軟トレーニングが成果を

あげまくるぜっ!!)


現実世界にて、隆二はこの1ヶ月、全身の関節を

外した上での筋肉の柔軟性を高めてきた。そのお陰で、

アレウスとしてVRで活動する時に、関節を外しただけで

微量のダメージを受け続けるペナルティを受けずに

済むようになったのだ。


『ヒジョウニセンレンサレタケリダナ』


しかし、巨大トカゲは圧倒的な耐久力ゆえ、

1%以下のダメージしか受けていなかった。


「ティラノと比べても破格の守りってか。そろそろ

こういうのとやりあいたかったんだよ!」


その後も格闘系jobらしいコンビネーション攻撃を、

関節を外すことによる高威力で放ち続けた。


「超連続拳脚撃!!」


特技の動作を再現することで更に強烈になった

連撃を畳み掛ける。


『フッ、コシャクナァ……』


が、それでも2%のHPを削るのが関の山だった。


『ハアアアッ!!』


跳躍で大きく後退しつつ、連続で消滅波を放ってきた。


(さっきから連発しているこれって魔法か?

それとも波動的な何かなのか?)


大型猫科動物の本気パフォーマンスのような

動きをとり続け、回避しながら考える。


『チョコザイナ!!』


自慢の攻撃が全く命中せず、ジリジリと距離を

詰められたことで、これでは埒が明かないと

判断したトカゲは、巨大な刀のような尾を

振り下ろしてきた。


「ハイパーウィンドクロー!!」


アレウスはこの一撃を籠手にかすらせることで、

その反動で自らの身体を超加速させ、関節を外す

ことで超音速を超えた籠手の衝撃波とMP由来の

旋風が合わさった強力無比な飛ぶ斬撃がトカゲを

引き裂いた。


『ゲハハハッ! キサマハホントウニ

ニンゲンナノカァ!? ハアッ!!』


殆どノーモーションの火炎放射を放ってきた。


「スーパートルネードクロー!」


大回転による竜巻を用いて炎から身を守る。

炎の渦による壁の完成だ。


『ソンナモノハ、カベデハナイ!!』


今度は尾を地面すれすれに走らせてきた。

アレウスを真っ二つにする気である。


「だったらもっともっとスーパー

トルネードクローだぜ!!」


アレウスは最小限の跳躍で尾を回避しつつ、

技を何重にも重ね、旋風の速度と切れ味、

範囲を上げた。


『グオオオオオッ!!』


多くの面から攻撃を受けたことで、今までの

殴打攻撃より明らかにダメージを負った。


『チィッ! コノ"イビルザード"サマニ、ココマデノ

テキズヲオワセルトハナ…………』


竜巻の内側に入ることで、攻撃から身を守ることに

成功した。しかしそうは言いつつも、まだ7割程

残っている。


「いやいや、これだけ耐えれるのは大したもんだよ。

俺は一撃でも諸に食らえば即死なのに、パワーも

スピードも反則級だぜ」


アレウスはイビルザードが話している

一瞬の内に回復ポーションを飲んだ。

一見有利そうなアレウスだが、実の

ところは一撃も食らうことが出来ない。

最高速度は肉薄され、破壊力は質量差で

負けている相手に長期戦は不利になるだけだ。


「ん?」


相手の身体が赤くなったことに気づいた。


『フッフッフ、爬虫類ハ変温動物ダト知ッテイルカ?

体温ガ上ガッテコソ本気ヲ出セルノサ』


「つまり…………」


『コウイウコトダ!!』


尋常じゃない速度の拳がアレウスに襲いかかる。

武器(片手槍)について


ソルジャー等が装備可能な武器。剣に次いで扱いやすく、

リーチも長い事から、突きと左右の薙ぎのみの動作で

ありながら、殆どの事を出来る優れものである。背後の

敵にも石突きで対応可能だが、懐に入り込まれること

だけは弱い。

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