ゴースト編 4
未だかつてない恐怖。
逃げられない高所に追い詰められたような、直面する死。
「ゥウウ・・・だかったのに・・・」
ランチは虫の息で声を振り絞る。
「喋るなランチ!!」
ベッチは手早くベルトを取り外し太ももを縛る。
傷口には破いた布を当てがい、強く圧力をかけていた。
血液が大量に失われるのを防ぎ、ショックや生命の危険を回避するために外傷性出血や動脈性出血での対応に用いられる方法である。
「はぁ・・・あの鎧を着て・・・はぁ、・・・みんなの役に立づッ、スーパーランチ様を見せたかっだのにィ!!」
ランチの額からは冷汗が吹き出る。
容赦のない失血。
低血圧がランチの意識を奪っていこうとする。
意識を繋ぎとめるのは、生まれ持った根性と頑丈さ。
『直接圧迫止血法。みな初めは戸惑うものですが、躊躇が無くてよろしい。・・・しかし、それは相手に回復魔法を持たないことを伝えます。それに庇っているのは汚らわしきモンスター。子供とは言え敵を庇うなど言語道断。』
鉄の鎧は剣を構える。
空気の流れが変わり、殺意の霧が刃に集約していた。
「グゾォァアアアアアアアア!!!!」
『間違った騎士は、要りません。」
伸びた背筋、迷いのない構え。
その剣身は断頭台の刃のように光る。
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「死になさい。」
「―――助けてタンテ様ァ!!!!」
断頭台に三つの首
裁きを下すギロチンは
岩の礫に弾かれる
「これは・・・」
鎧騎士の腕が痺れる。
その礫には柄がついていた。
「だ、大丈夫…です、か?ランチ君・・・」
「なんで君付けなんスカ!!――タンテ様!!」
唸るつるはし。
駆けつけるダンジョンの管理人。
タンテの顔面は青ざめていた。




