領地の統治
朝
我が領では、会議が開かれていた。
我が領の、ビンラット商会の女商人ローゼン・ハイツ、ビンラット工務店の女技術者であるヴォルツ・シェイカー、付与魔術師であり、ビンラット魔術商会のローレン・ベルク、そして新しいメンバーの魔道具などの開発や魔術の開発をする魔道具店の、ジェイル・コープ、農工商のヘルツ・レンツだ。そして、執事のセバス・チャン。
このメンバーでこの先の領地経営を話し合っていく。
今のところ、魔石で動く鉄道が一本できたので、他にもゴーレムを改造した魔石で動く馬車、馬車自体を改造して車にするなども出ているが、実現しそうなのはゴーレムの馬車である。なので、魔道具の車は作るだけ作って、放置する予定だ。
他にも大型の三階建ての建物内で、照明と土、水の魔石を利用して室内での畑作にチャレンジしている。
鉄筋コンクリートの開発も終わったので、道路整備や建物にも積極的に使っていきたい。だが、城壁が最優先だ。
「よし、これより、第一回定例会議を始める。では、報告を」
セバスチャンが席を立ち、発現する。
「それでは、報告します。まず、倉庫の備蓄がなくなる寸前です。補充をお願いします。また、所々の予算が足りないとの報告を受けています」
「わかった。生活に最重要な物から予算を追加する。後で、資料をくれ」
「御意」
「次に、魔術工房からです。マジックツリーによる各種の魔石生産及び、再利用が可能になりました。これより、実践段階に入り、試運転で問題なければ市場に流したいと思います。」
「ああ」
「騎士団からです。現在、領外活動班の人員が不足しています。領内の防衛にも関わりますので、人員増加を検討した方がよいかと」
「わかった。ほかには、何かないか?」
特になかった。
「では、本会議の最重要案件を言う。新たな秩序の設置だ。我が領は発展して間もない。その間にまあ、ないと思うが、外から簿外を受けないとも限らん。そこで、新たに条例を作ってみた」
大まかな内容は、こうだ。
条例
1領内での性的暴力、脅迫、略奪の一切を禁ずる。
2娼婦館等の商売の一切を禁ずる
3無断な小売り以上の商売を禁ずる
4脱税及び本領における横領の一切を禁ずる
5外患誘致を禁ずる
6上記を犯したものは、領外(国家)追放もしくは、人権略奪(財産の3分の1の取り上げ)の刑に処する。
追記
外患誘致罪は発覚したその場で死刑を認めるものとする。
「以上が大まかな内容だ。と言っても、家に他の領からの移住がないため、どれだけ制定しても内輪もめだがな」
「いいのではないでしょうか」
「異議なし」
満場一致で決まった。




