弱者が勝つには
お久しぶりです。
ようやく少しばかりの休みが出来たので、投稿したいと思います。
内容はあまり進まないのですが、読んでいただけたら幸いです。
それでは、どうぞ。
「研究、ですか?」
穏やかな昼下がり、執事のセバスと執務室で新たな領地への布石を打とうとしていた。
「そうだ。我々は弱い。魔獣に跳ねられれば死ぬし、毒を食べれば死ぬ。それ以外でも、衛生的な管理ミスでも死ぬ。そうならない為には、多くの研究が必要だ。その為の資金はいくらでも出す。今、持っている資料を近日中に全て書き出すから、その後の研究が出来る優秀な奴を領内から選抜してもらいたい。無論、所属した以上は此方で随時マークさせて貰うがな」
弱い身で力を着けるには、どうすれば良いか。
答えは明白だ。
学ぶのだ。
研究して、発想して思考し、進歩させる。
そのせいで脅威も産み出すことだってあるし、人を殺してしまう事もあるだろう。
だが、いまこの世界で最も弱く、最も卑屈で、最も蔑まれているのは、我々人類なのだ。
一部の国では、人間は食料に成っているらしい。
ならば、前へ進むべきなのだ。
幸い、辺境なため被検体になる魔獣はいくらでもいるし、機材は此方で作ればいい。
長々と執事に対して語った訳だが。
「そう言うことだ」
「成る程。分かりました。ならば早急に作りましょう」
こうして、我が領の機密機関が誕生した。
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そして3年が経った。
俺は30歳になった。
町の景観は相変わらずヨーロッパ風だが、使われている技術は恐らくこの世界で一番だろう。
電気の運用にもチャレンジしている。
こうして、異世界で唯一の科学と魔術を融合した町を作った訳だが。
「これ、やっちゃって良かったの?」
各教育期間ではこの世界で珍しい、道徳観を積極的に身に付けさせ、同時に戦闘能力も付けるという、かなり難しくアンバランスな教育を行っている。
王国からは未だに社交界から商売の取引まで、全くお誘いを受けることはなかった。
それはそうと、長く悩んでいたドラゴンだが、数多の犠牲のよりその生態と特徴の解明に成功し、見事ドラゴンを退かせることに成功した。
これでも、領内は名実共に、平定した事になった。
領主邸も別の頑丈な城を建てたので、今後は此方を本邸として活用したいと思う。




