表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/97

80.兄が見ている世界 —料理対決21—

みきが開こうとしている動画は、今朝のあれだと思った兄は、

『それは、俺が今朝、間違えて操作してしまったものなので、見ずに削除して欲しいです。』

と言った。


みきは、これは面白いものだと確信した顔になった。


スマホの持ち主のまきは、何なの? という顔をしている。


まき母が、

『もう制服のウエスト、限界まで大きくしたから、これ以上になったら買い直しだからね!』

と、まきへ言った。


まきは、

『はい。』

と返事をする。


まき母が続けて、

『最近、家でもよく食べてるし、成長期だから仕方ないけど、注意しなさい。』

と言った。


すると、みきがまきのスマホをまき母に見せながら、

『これが向こうでの食事だってー。

毎食二、三杯おかわりしてたってさー。』

『お泊まりしてのお手伝いも、今日みたいに作った料理の試食で、買い物の手伝いもお腹いっぱいで行ってなかったみたい。』

と、悪意のある告げ口をした。


その後、兄を見て、みきはニヤリと笑った。


みきは、

『姉ちゃん、この動画見ていい?

さっき、間違えて撮れたって聞いたけど。』

と言った。


まきは、

『いいよ。

内容はよく分からないけど……』

と答えた。



再生された。


『ガー、ゴー、ガー、ゴー……』


『起きて。』


『ブッ』


『プーーッ、ブッ!』


まきのいびき。

そして、起こされたときのオナラでの返事が二回。


まきは顔を真っ赤にした。


まき父とまき母は絶句している。


みきだけが大爆笑していた。

『姉ちゃん、最高ー!

面白すぎるーー!!』

『このいびきとオナラだけなら、オッサンじゃん!!』


みきが笑いながら、

『それじゃ、もう一回!』

と言った。


笑い過ぎて、お腹を押さえながらヒクヒクしている。


『ガー、ゴー、ガー、ゴー……』


『起きて。』


『ブッ』


『プーーッ、ブッ!』


みきは、

『きゃーははは……

何回見ても面白いー!

この動画、私、貰うねー』

と言った。


まきは怒って、みきからスマホを取り上げた。

『もう、この動画見るの禁止!』

と言った。


まき母は、目線を彷徨わせながら未開封のゴムの箱を見つけた。


もしかして、と思った顔をして、まきに耳打ちをする。


まきの返事を聞いて、安心した顔と納得した顔をした。


まきが、

『カツ丼とカレー、美味しかったでしょ?

私、お腹空いちゃった。

私も食べよ。』

と言った。


みきが、

『何で、姉ちゃんが作ったわけじゃないのに、姉ちゃんが自慢げなの?』

と言うと、


まきは、

『私がいっぱい試食した結果だから!』

と胸を張った。


まき父とまき母は、ため息をついた。


まき母が、

『私も食べようかな。』

と言い、

食べ始める。


兄は、それぞれの感想をメモしていくのであった。

ご意見 ご感想 宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ