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2. 兄への不満

両親から可愛がられているわたしだけど、兄に対して不満がある。

お風呂の順番を譲ることくらいなら、まだいい。

兄は早く寝たいらしいし、わたしは準備に時間がかかるから、そこはもう諦めている。

でも、一番気に入らないのは、母屋へ行くのが兄ばかりだということだ。

別に、わたしが行ってはいけないわけじゃない。

実際、行っても何か言われることはない。

ただ、以前なんとなく気になって奥の部屋へ近づいた時、祖父に強い口調で注意されたことがあった。

それ以来、母屋にはあまり近づきたくない。

祖父母との関係も、兄の方がずっと良好だと思う。

きっと祖父母は、自分たちが亡くなった後の後継ぎとして考えているのは父でも母でもなく、兄なのだ。

それが、なんだか面白くなかった。

どうして兄なんだろう。

チビで、勉強もできないのに。

そもそも兄は、それを望んでいるんだろうか。

中学生の頃から会話は少なくなり、今ではほとんど話すこともない。

だから、本当のところは分からない。

ただ、兄は昔から妙に勘が鋭かった。

そして、たまに口うるさい。

普段ほとんど話さないくせに、ある日、同じバス停でバスを待っていた時だった。

「今日は、いつものバスじゃない方がいいよ」

突然そう言われて、わたしは驚いた。

もちろん無視した。

友達もいたし、反抗したかったのもある。

そのままいつものバスに乗った結果、一時停止を無視した車と接触事故を起こし、学校に遅刻した。

幸い怪我人は出なかったけど、似たようなことは他にも何度かあった。

ただ、どれも大事にはならなかったから、わたしも忘れてしまっていた。

もうすぐ夏休み。

来年は大学受験で忙しくなる。

だから今年くらいは遊びたいと思って、クラスの友達や、少し気になっている男子と夏祭りへ行く約束をしていた。

その頃から、兄が妙なことを言い始めた。

「もし夏祭りに行くつもりなら、今年は行かない方がいいよ」

最初は無視していた。

でも何度も言われて、とうとう腹が立った。

「わたし、今年行けなかったら来年は受験で無理なんだけど? その先だって進学先次第じゃ帰って来られないかもしれないし! 一緒に行く相手がいないから、ひがんでるんじゃないの? もう二度と言わないで」

兄は何も言い返さなかった。

そして夏祭り当日。

わたしは部屋で、どの浴衣を着るか、待ち合わせをどうするか、友達と話していた。

すると部屋の外から、兄が遠慮がちに声をかけてきた。

「あいちゃん。今日の夏祭り、やっぱり行ってほしくないんだけど……」

またそれか。

そう思った瞬間、一気にイライラが込み上げた。

「あっくんが何言っても、わたしは行くから。もう二度と言わないでって言ったじゃん!」

怒鳴るように言うと、兄はしばらく黙っていた。

やがて、諦めたような声で言った。

「……じゃあ、筒場には近づかないって約束してくれない?」

「筒場? なにそれ。意味分かんないんだけど」

わたしは吐き捨てるように言った。

「今から着替えるから、もう部屋から出てって」

兄は何も言わず、静かに部屋を出ていった。

どう設定するのか、よくわからない…


2話目書いてみたいた。

もし宜しければ感想など頂けたらと思っていますので、気軽に書いて頂けたらなと思ったりしてます。

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