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神に抗いし者  作者: あbc
第二部 学園襲撃
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第二部 第一話 戦いの始まり

皆さんこんにちは、あbcです。

大変お待たせいたしました。今日から第2部が始まります。第二部からはaiと協力しつつも作者自身がお話を書いて参ります。ぜひお楽しみください。

夏休みが終わり、学校が再開する。


神聖能力学園、

二学期最初の朝、教室には、久しぶりに顔を合わせる生徒たちの声が響いていた。

みんな夏休みの話をしている。


「マイル、おはよう!」

「おはよう、光」

「夏休み、楽しかったね!」

「うん」

マイルは笑う。

蓮も席に座りながら口を開く。

「海に夏祭りにプール……」

「結構遊んだな」

「そうだね」

信徒も教室へ入ってくる。

「おはようございます」

「おはよう、信徒」


いつもの四人、

夏休み前と変わらない日常がつずくと誰もが思っていた。


だが、その裏では、

確実に何かが動き始めていた。


⸻


マイルは席につくと、

机からノートを取り出した。

ページには現在の能力状況が書かれている。


現在選択可能な能力。


* 身体強化:使用可能

* 水流操作:使用可能

* 結界生成:使用可能

* 火炎操作:使用可能

* 雷撃操作:使用可能


「神に抗いし者」の熟練度が上がり、

二つの能力を同時に扱えるようになった。

クラスのみんなは受け入れてくれているが、冷静に考えたらおかしいことである。

本来「能力」とは1人ひとつ神様が授けるありがたい恩恵と信じられている。

だがマイルは5つの能力を、しかも2つまでなら同時に使うことができるのだ。


⸻


一時間目、 能力理論。


教師が黒板に文字を書く。

『能力者の戦闘における判断』

「能力者同士の戦いでは、単純な能力の強さだけで勝敗が決まるわけではない。

相手の能力を見極め、戦況を判断することが重要だ

おい、みんな集中しろ」

夏休み明けということもあり、今日の授業は少しゆるい。誰かと話している者、練り消しを作っている者とさまざまである。

だが、その中でも特に目立つのは

「ぐおーー、がーーぴーー」

という独特のいびきをかいて寝ている土煙蟻都だ。

授業中に寝てしまうことはあるだろう。だが授業中にいびきをかいて寝るなどとんでもないやつだ。

「土煙!起きろ!」

バキ!

何かがへし折れる音と共に蟻都が立つ。

「すみません!」

土煙蟻都、彼の能力は超力。常人の100倍の力を出すことができる。(例えるならゾウくらい)

「また寝てたのかよ笑」

とクラスのみんなが笑う。蟻都は少し抜けているがとても性格が良く、クラスのムードメーカーだ。そんな蟻都に先生も、

「今回は見逃すけど次はないぞ」

と毎回言っている。


「じゃあ気を取り直して、授業を続けるぞ」


ビーッ!!

突然、学園中に警報が鳴り響いた。

まるで災害警報かのような音、何度聞いても慣れないものである。

「!?」

生徒たちがざわめく。

教師の表情が変わる。

「全員、その場を動くな!」

「何が起きたんですか?」

光が尋ねる。

教師は通信機を確認する。

「……学園外周に侵入者」

「侵入者!?」

教室が騒然となる。

教師は生徒たちを見る。

「教師が対応する、お前たちは教室から出るな」


――ドォン!!

遠くから爆発音。

窓ガラスが震える。

「……!」

クラスの生徒がが窓の外に視線を集中させる。

「近い」

蓮も立ち上がる。

「先生、あれ……」

教師が窓の外を見る。

学園の門が破られ、煙が上がっている。

「土煙、何かあったら叫べ!

あと命の危険を感じたら攻撃能力の持つものは土煙の指示で動け!」

こういう時頼られるのはもちろん学級委員。

それが普通であるが神聖能力学園ではそのような制度はない。つまり、今頼られているのは土煙自身の人望である。


そして、教師が教室を飛び出し侵入者の元に向かう。


⸻


数分後、

「生徒の皆さんは体育館に避難してください。」

と放送が入った。

土煙がみんなに指示を出しそれに従い移動を開始する。

「マイル!」

光が駆け寄る。

「夏休み明けとそうそういやだね」

「うん」

蓮が周囲を見る。

「先生たちが全員外に出てる」

「相手、かなり強いのかもな」

信徒は黙っていた。


そして、

遠くから聞こえてくる戦闘音。

――ドンッ!!

――ガァン!!

――ドォォン!!

信徒の表情が険しくなる。

(この気配……)

(ただの能力者じゃない)

⸻


学園の校庭、複数の教師が、一人の男と対峙していた。

黒い服。

顔の一部を覆っている。

男が手を上げる。

「地殻操作」

大地震が起きたのかと思うくらいの地鳴りと共に教師たちの足元が崩れ落ちた。

「生態共有!」

教師の一人が能力を発動した。はずだった。

生態共有は目に見えた生物もしくは最も知識を持っている生物の生態を1日2回1分間のみ自分と周りの人間に共有できる。

だから鳥の生態を共有するつもりであった。

だが、

「あーあ、残念だなぁ。せっかくあつめたちしきなのにねぇ。奪われちゃってざんねんだなぁ。」

「お前記憶の整理しろ、まざってるぞ」

「!?」

さっきまではいなかった女、そして鳥の生態を共有できていない事実。一気に押し寄せる情報に驚く。

「あなたたちはねぇ、地面の下にいなさい!

あーあ、可哀想だなあ、可哀想すぎて名乗ってあげちゃう。私たちは神様の忠実な従者、神徒会第12神徒ノアよ〜。あ、ちなみにこっちの男は第11神徒ガイアでございます」

他人を馬鹿にするように話しながら時々口調が変わっている。大変聞き取りづらい。

「だから混ざっていると言っている」

とつっこむようにガイアは言う。

「神様の命で能力者を回収しにきた。

お前らはそこにいろ。」


「くそ……」

永遠とも思える穴に教師たちは落ち続けると思っていた。だが本当はただの穴の中にいるだけである。

それも3メートルあるかないかくらいの。

「ほんとガイアは頭がいいですね。あなたの地殻操作で穴を作ってわたしの記憶改変で永遠と落ちてるように思わせる。よくできたトリックですね。」

この記憶改変とはすでに相手が経験したことを変えるもしくは奪うもしくは消すことができる。

教師たちの穴という記憶を穴は落ちるものという記憶に変えてしまえばいくら3メートルあるかないかの穴でも一生抜け出せない牢獄となるのだ。

しかし、代償もある。それは混ざるのだ。他人の記憶を奪った時のみではあるが、一部分を奪うにしてもそこまでの努力がある。その努力の過程までもが一緒にノアの頭には入ってくる。ゆえに混ざる。だからたまにノアは自分の記憶を改変して整理する。


「おい、今のうちに整理しとけ。今から信徒様とお会いになるんだから失礼のないようにしないと」

「信徒様可愛いのよねぇ、それよりさっき混ざらなかったのすごくない?」

ノアとガイアは歩きながら話す。


体育館を見る。

「ここか」

「能力者が集まっているのは」


⸻


体育館の中、マイルはその言葉を聞こえた。

「……能力者を狙ってる?」


ドオオオン!!

蓮が構える。

「まさか……」

校舎体育館の壁が、崩れ落ちる。

「きゃっ!」

光がよろめく。

マイルが支える。

「大丈夫?」

「う、うん……」

蓮が拳を握る。

「こっちまで来たぞ」

「我らは神様の忠実な従者、神徒会である!

神を敬いし者達よ、我らに協力しろ!」

煙の中から、ガイアが歩きながら言う。

「……」

生徒たちが唖然とし、後退する。教師が前に出る。

「ここから先には行かせない」

ガイアは笑う。

「邪魔だ。地殻操作、、、


 あれ、発動しない」

ガイアは戸惑う、

「しょうがないわねぇですねぇ、わたしがどうにかしてあげちゃうかもしれねえぞ」

ノアが能力を発動しようとした時、

「おい、何をしている、11と12」

信徒が強く言う。

「え、信徒何言ってるの?」

光が驚く。いや、光だけではない。その場にいたみんなが驚いた。

「信徒様、お久しぶりです」

ガイアはそういい跪く。それに続いて

「おひさしゅうございますねぇわねぇです」

とノアもいい跪いた。

「本日は神様の命で能力者を数人いただきにきました。先日朔夜が救出したそうで足りないとのことです。」

「ここは私の担当だ。今すぐ帰れ」

とガイアと信徒が話している時、蓮が言った。

「おい、マイル。確か信徒の能力って触れた相手だけに発動するんじゃなかったのか。しかも数分」

「確かに」

「何かおかしいね、隠してたのかな。」

と光も言った。それに気づいたのか、信徒が

「おい12、ここにいる生徒のここでの出来事を教師が生徒を守ったと言う記憶に変えろ。そして11、神様には今度マイルを連れて行くと報告しろ」

『「御意、第六神徒神村信徒様」』

「全く、ここでの私の能力の設定を崩すな」

マイルがその発言に疑問を抱こうとしたが、

「記憶改変!!」

その発言と共にその場にいた神徒会以外のものが全員眠りについた。あまりに濃い内容であったので脳の処理が間に合わないのだ。


信徒がガイアとノアと神様への報告内容を話している。ふと、みんなの方を見た。

光が眠っている、蓮が眠っている、蟻都が眠っている。

そしてマイルも眠っている、、、眠っている?

その違和感に気づいた時には遅かった。

ガイアもノアも信徒も能力はつかえないし、動けない、声すら出せないそんな圧迫感、いや、覇気をマイルから感じる。


『「お前ら、 遥斗の配下か?」』

やっとの思いでガイアは声を出す。

「遥斗?誰だそいつは!お前は何者だ!」

そい言い放ち地殻操作で攻撃を仕掛ける。

だが、

『「俺が何者、そんなのどうでもいい。配下ならこう伝えろ。マイルに手は出させない。マイルの能力は完成した。」』

といい、ガイアの地殻操作を重力操作で無効化し、糸操作で神徒会を無効化、意識操作で相手の意識を奪い、瞬間移動で学園の外に移動した。

この一連の動きは全て一瞬でありガイア、ノア、信徒には何が起こったかはわからない、だが、これだけはわかる。


次元が違う、手を出してはいけない。


マイル?は空を見上げながら言う。

『「見てるんだろ〜 遥斗!早く回収しろよー、

あと配下弱すぎだぞ、ちゃんと鍛えろ!」』


_______


「まいる!」

光が顔をのぞかせる。

蓮が拳を握る。

「何だったんだ、あいつら

先生が撃退してくれたからいいけど、神徒会とか言ってたな」

「うん。なんか異次元だった。

あれ、そういえば信徒は?」

「あいつは俺らが目が覚める前に目が覚めて、親が迎えきたらしい、心配だったんだと」

「家族愛!!」

と満面の笑みで光はいう。

すると、

「全員今日はもう帰れ、職員会議が急所やることになった」

と教師がいい、帰る準備を始めた。


⸻


外に放り出され、マイル?が体育館に戻ってから数分後、

「やられた、こいつらもなかなかの精鋭だぞ」

と神が言い、能力の力で神殿に全員を運んだ。

しばらくしてガイア、ノア、信徒が目を覚ます。

目を覚ますなり、ガイア、ノア、信徒が一斉に言った。

『「なんでここに?」』

ガイア、ノア、信徒はなぜここにいて、なぜさっきまで寝ていたのかを思い出せない。

3人ともガイア、ノアが学園に襲いに来て信徒が止めてノアが記憶を改変したとこまでは覚えている。

だが、それ以降が思い出せない。いや、そのあとはガイアとノアは神様に報告しにいき、そして信徒はみんなが起きるのを待って学校が終わって訓練して、神様に報告した。そういう記憶とガイア、ノア、信徒なった。

そして

「信徒、報告は聞いた。ガイア、ノア、任務ご苦労であった。もう帰っていい

それと信徒、しばらくは監視だけでいい。他は何もするな。」

『「御意?」』

3人ともここまでの出来事で筋の通る記憶はある。だが何か腑に落ちない

信徒は思う。

(どう言うことだ。マイルを狙っていたのではないのか?)

そんな疑問を抱きながら信徒は帰った。


3人が帰ったあと

「ノアの記憶改変はこのような感覚なのか、なんと難しい能力だ。」

そう神は言った。


⸻


同じ頃。

学園から離れた場所。

侵入者する予定だった男は、

暗い建物の中にいた。

「失敗しました」

通信機の向こうから声がする。

『マイルを確認したのか?』

「はい」

『能力は?』

男は少し黙る。

「それが、別のものが侵入しました。」

通信の向こうが静かになる。

『どう言うことだ』

男は続ける。

「侵入したものは神徒会となのっていました」

『神徒会?それは本当か?』

「はい、ですがそれよりも不可解なのが、、」

少しの沈黙。

「マイルが空に向かって

遥斗見てるんだろ〜と言ってました。」

『なるほど、』

「どうしますか?」

『もう一回お前がいけ』

通信が切れる。

遥斗とは誰だ。

そんな疑問を抱く。

⸻

通信を切り、

朔夜は驚く。

ついに目覚めた。

神に抗いし者が、神の父がついに動き出した。


本当の戦いが、

静かに始まろうとしているのだ。

次回第二話

 追跡者

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