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エリは言った。
「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「メモを一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
夜に考えたの
なにを積んだもの?
四つの目
二重丸から
そうするのから
それを使う事に決めた
その量で
カニが運んでる
ネギマス
これは静かになのかな
考える牛
三角落ちていく
蟻が長い○○を
みかん 椅子
ぐーっと
13人続けて
見たその
○○で埋める
やかんの近くを
横で別に
続けてるの
種を蒔く
縦に長い
こうしてたい
止めてるかわいいもの
エリは言った。
「止めてるかわいいもの。止めてるかわいいものなに?」
ユウタは言った。
「止めてるかわいいもの。ジャムの瓶じゃないしな」
エリは言った。
「ユウタはジャムの瓶をかわいいと思ってるの?」
「どうだろう思ってるかなー。どうだろう。止めてるものジャムの瓶じゃない」
「ジャムの瓶じゃなかったら、止めてるかわいいものなに?」
「子犬はかわいいけど、とめてるの子犬じゃないし」
「子猫でもない?」
「子猫でもない」
「止めてるかわいいものなんだろう」
「人間の子供じゃないしな」
「人間の子供も違う」
「ぬいぐるみも違うしな」
「ぬいぐるみは全部違うの?」
「ぬいぐるみは全部ちがうかなー。動物もそれ以外も」
「全部ちがうかー。なんだろう止めてるかわいいもの」
「かわいいものなんだろう。小さい下敷き」
「止めてるかわいいもの小さい下敷き?」
「小さい下敷き。止めてるの小さい下敷きではないかなー」
「止めてるの小さい下敷きじゃないかー。止めてるかわいいものなんだろう」
「消しゴムかな」
「止めてるかわいいもの消しゴム?」
「消しゴムかな。かわいい消しゴムどんな消しゴムだろう」
「かわいい消しゴムか。どんな消しゴム?」
「普通の消しゴムでもかわいいけどな」
「普通の消しゴムもかわいいと思うんだ?」
「思うよ。かわいいと思わない?」
「普通の消しゴムはかわいいと思わないかな。でも止めるの普通の消しゴムでもいいよ。普通の消しゴムがなにか止めてる?」
「消しゴムが止めるのサッカーボールじゃないし」
「消しゴムがゴールキーパー?」
「消しゴムのキャラが足でボールを止めるんじゃない」
「止めるのサッカーボールじゃない。消しゴムなにかスポーツしてる?」
「分からない。消しゴムが止めてるもの。水」
「水?水がなに?」
「消しゴムが水道の水を止めるんじゃないし」
「水を止めるのダム的なもの?」
「消しゴムとダム的なものは関係無いような気がする。水なんだろう」
「水なんだろうね」
「雨の中の消しゴム」
「雨の中で消しゴムがなにかを止めてるの?」
「消しゴムは長靴履いてるかな」
「消しゴムは傘さしてる?」
「傘さしてるか、合羽着てるかどっちかだと思うけど、どっちだろう」
「傘か合羽どっちにする?」
「消しゴム合羽着て大玉止めてる」
「大玉?雨の日の大玉きつくない?」
「練り消しゴムの大玉止めてる」
「消しゴムが練り消しゴム止めてるんだ?」
「大玉転がしてきたの小型の鉛筆削りのキャラ」
「小型の鉛筆削り雨の日になにやってんの?」
「消しゴムと小型の鉛筆削りは結構仲良し」
「大玉の練り消しゴムは仲良しじゃないの?」
「それはただの練り消しゴム、練り消しゴムのキャラじゃない」
「大玉の練り消しゴムもキャラにしてあげたらいいのに」
「小型の鉛筆削りのキャラは鉛筆のキャラとは別に仲良くない。仕事で鉛筆削ってる」
「仕事はそんなもんだよ。練り消しゴムだけキャラじゃないんだね?」
「削られてる時の鉛筆のキャラの顔が無表情」
「鉛筆のキャラはどこに顔あるの?」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
牛の後
恐怖の手が
ナス 肘
エリは言った。
「ナス 肘。ナス 肘でなにか考えて」
ユウタは言った。
「ナス 肘。なんだろう。ナス 肘」
エリは言った。
「肘は人の肘?」
「どうかなー。分からない」
「ナスのキャラの肘にする?」
「ナスのキャラ。どうかなー。ナスを肘で潰す料理なんかないよな」
「ナスを肘で潰す料理はないでしょ」
「ナス 肘なんだろう」
「なんか考えて」
「きゅうりのキャラ」
「きゅうりのキャラ出す?」
「きゅうりのキャラどうしよう」
「きゅうりのキャラどうするの?出す?」
「きゅうりのキャラじゃないような気がする」
「きゅうりのキャラ止めて他の野菜出す?」
「ナスのキャラが隣の人を肘でつんつんする」
「ナスのキャラの隣はなんのキャラ?」
「絞った後の半分のレモンのキャラ」
「絞った後の半分のレモンのキャラ?本当にそのキャラで行くの?」
「絞り器で絞られた半分のレモンのキャラ」
「本当に絞られた半分のレモンのキャラで行くのね。半分のレモンのキャラがナスのキャラになんで肘でつんつんされたの?」
「ナスのキャラは自分が見えたものを半分のレモンのキャラにも見せたいんだと思うんだけど、なにが起きてるんだろう」
「ナスのキャラはなにを見たの?」
「牛」
「牛がなにか関係ある?」
「牛がなんだろう」
「ナスとレモンは牧場にいるの?」
「どうだろう、牧場」
「牛がなんかしてる?」
「牛じゃなくて緑色」
「牧場も緑色だよ」
「牧場じゃない」
「牧場じゃない緑色がなに?」
「アスパラガスじゃないし」
「アスパラガスじゃない緑色の野菜?」
「田植えをしたばかりの水田」
「稲の苗が緑色。田植えをしたばかりの水田でなにが起きてるの?」
「誰かがハンバーガー食いながら田植えしたばかりの水田を歩いてる」
「なんでハンバーガ食べながら田植えしたばかりの水田を歩いてるの?」
「ナスのキャラもそう思いながら半分のレモンのキャラを肘でつんつんした」
「誰がハンバーガー食べながら水田を歩いてるの?」
「水田を歩いてるの誰だろう」
「水田を歩いてるのも野菜のキャラ?」
「どうなんだろう野菜のキャラなのかな。変な人だよ。ハンバーガー食いながら水田を歩いてるなんて」
「変な人はなんのキャラ?」
「ハンバーガーを美味しそうに食べてる」
「水田を歩きながら美味しそうに食べてるんだ?」
「ハンバーガーを食べながら水田を歩いてるの人間のおばさん。五十代の人間のおばさん」
「人間のおばさんはなんでハンバーガー食べながら水田を歩いてるの?」
「なんで水田を歩いてるのかは分からない。とにかくハンバーガーが美味しそう」
「とにかくハンバーガーが美味しそうなんだ?それでナスのキャラと半分のレモンのキャラはそれを見てどうするの?」
「二人が人間のおばさん見てたら人間のおばさんが二人に気付いて、ハンバーガーを食べながら二人の方に来る。二人はじっとしてる。近付いて来た人間のおばさんが「あんた達も食べる?」って二人にハンバーガーを渡す。二人は「ありがとうございます」って言う。渡したら人間のおばさんはすぐに二人から離れてまたハンバーガーを食べながら水田を歩く」
「ナスのキャラと半分のレモンのキャラは人間の大きさなの?」
「二人は人間の大きさ。ナスのキャラは「ハンバーガー食べる?」って半分のレモンのキャラに聞く。半分のレモンのキャラは水田を歩いてる人間のおばさんを格好いいなと思うけど、それをナスのキャラには言わないで「うん食べる」って言って、二人は歩きながらハンバーガーを美味しそうに食べる」
「どんなハンバーガー?」
「ハンバーガーをくれたおばさんの息子が最近はじめたハンバーガー屋のハンバーガー」
「人間のおばさんは息子のハンバーガーを食べながら水田を歩いてるんだ?」
「美味しそうに食べてる」




