護人(2)
「それじゃ、儂からいかせてもらうかの」
柳の場合は妖麟丸から光があふれ出した
「ほう、相棒も護人というわけか!」
『鬼族 剣聖 柳を 護人に 任命します」
光が晴れた時にいたのは老人というには若い白髪混じりであるものの
目の鋭さはそのままに青年とはいえないまでに若返っていた
「ガハハハ、護人とやらは若返りの効果まであったのか!
儂は紅の護人
この剣技で主を護ろう
お主の敵は全て儂が切り捨ててやろう
だから、お主は儂と相棒を退屈させるなよ」
「一騎当千と言わしめた剣聖様のお目覚めかな?」
「ガハハハ、老練の技もあいまって更に強くなったわ
今なら隣国ぐらい片手でひねり潰せるぞ」
それは大袈裟だろうけど
柳の力はあの女を追い詰める為に絶対必要だ
「では、次は私が」
『魔族 ローレライ ミズチを 護人に 任命します』
見るとミズチは人魚の姿に戻っている
そのミズチを光が包み込むと
「私は水の護人のようです
ローレライの能力である水を操る能力が向上したようです
魅了能力も僅かですが向上した模様です
水辺、水中において敵はおりません
また、ご主人様を水中にお連れすることも可能になりました
……いつか水中デートしたいものですね
ご主人様にも海底の美しさをご覧になっていただきたいものです」
「なにをドサクサに紛れてデートに誘っているのだ!
ミコとデートするのはティルトが先なのだ!新入りが生意気なのだ!」
「じゃあ、儂は嬢ちゃんと酒場だな
大人の味ってやつを教えてやるよ」
「俺はマスターを遺跡に連れて行きたい」
「お、オラだってご主人とまた一緒にご飯食べに行きたいだ」
「え?ホーリー何それ聞いてないんだけど
ハニーちゃん、そんなことよりお兄さんといいことしようよー」
「主人殿はボクと奴隷の買い付けに行くんだよね」
「御主人様は俺と昼寝をするんだ」
誰とも出かけないししない……
でも、あの女との決着がついたら……いつか叶えたいかもしれない
アイザックのは論外だけど……
「次はおにーさんの番だね
おにーさんは何の護人かな?」
『エルフ 魔法剣士 アイザックを 護人に 任命します』
「うーん、おにーさんは橙の護人みたい
橙っておにーさんの髪の色なだけだよねー
護人って結構テキトーなのかな?
えっと、おにーさんは付与魔法が使えるみたいだね
肉体強化とかサポート魔法が一通り使えるみたい
なんか凄い量の魔法が流れ込んできててちょっと対応出来てないんだけど
とにかく色々な魔法が使えるようになったから楽しみにしててハニーちゃん」
ウインクをしてくるアイザック
「最後は俺だ」
『種族不明 サクラの奴隷 セレスを 護人に 任命します』
種族不明?
セレスの話だと淫魔と人間のハーフだと言っていたけれど?
「俺は魅の護人です
あと、魅了の能力が最大まで上がりました
それと、コントロールも可能になりました
魅了、洗脳、精神攻撃的なものを防ぐことができます
反対に魅了の力でたいていのことはなんとかなります
ただ、肉体的にはあまり成長しなかった
けれど、御主人様は俺が守ります
御主人様、御命令を」
セレスが右手をとる
「隣国を滅ぼす
その為に力を貸して」
今度こそ逃げたりしない
ちゃんと向き合うから
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