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「んっはぁ、ぁあ!ああ、気持ちイイ」


「………………」


「……ああ、ハニーちゃんもっと強く!はぁん!」


「………………えっと、肩叩きだよね?」


「ん、そうだね

ああ!もうちょっと右ね

で、ハニーちゃんは何を想像したのかな?お兄さん気になるな?」


「いや、何の想像もしてないよ」


アイザックと約束の肩叩きをしている

アイザックがご褒美は2人きりがいい!と言って聞かなかったので

2人きりだ



ドンドン!


「ミコ、今の変な声は何なのだ!?大丈夫なのだ?」


扉の前で監視はされているようだが……


「……アイザック、からかって遊ぶのはやめときなよ」


「からかうなんて人聞きが悪いな

ただ、お兄さんは純粋に気持ち良さを表現したんだよ」


嘘ばっかり


昨日のアレ以来

聖女は来ていない


王妃様曰く、今までのツケが回って来たらしい

どんなだよ……


「はい、おしまい」


「えー、ハニーちゃん!もうおしまいなの?

もうちょっとお兄さんとイイことしようよ」


「しません

今日は久しぶりに魔の森に採取に行くって言ってあったでしょ?」


「あれ?そうだっけ

じゃあ、お兄さんも準備した方がいいよね」


「そうだね、今日はミズチとクラウドのレベルアップが目的だから

あまり奥までいかないけれど……」


「ああ、新しく入った子のレベルアップか

あれ?新しく入った子もう1人いなかったっけ?」


「ホーリーはロージーと料理の研究中だから」


私が新たに奴隷契約したのは3人

夢見桜と桜月亭の間の橋渡し、キキルの補佐や家の方の執事的な役割をこなす

元夢見草のナンバーワン、ミズチ

ミズチは魔族である

魔族の中でも人族に比較的友好的なローレライ、人魚である

人魚といってもおとぎ話と違い、自らの魔力で足に変えることができるんだそうだ

だが、その声の力は凄まじく人族を魅了する

彼が若くして夢見草のナンバーワンまで登りつめたのは

彼のたゆまぬ努力と魅了の力が働いていることは言うまでもない


ロージーがスカウトした土竜の獣人奴隷、ホーリー

土竜の着ぐるみを着ているかのような容姿をしている

人型にもなれるらしいのだがひ弱なので嫌なのだそうだ

まだ、人型になったところは見たことがない

彼は最初、食堂の下働きとして働いていたのだが

その働きぶり、その料理への情熱に共感したロージーと意気投合し

家の方の料理を担当してくれている

ホーリーにも望みを聞いたところ私と奴隷契約を結びたいとのことだった

ホーリーの場合はロージーに弟子入りしたいという理由も大きかったようだが……

そんなこんなで彼とも奴隷契約を交わした


……残る1人はちょっと特殊だ

師匠が遺していたのだ

モンスターハウスがキャッスルになったことで部屋が増えた

いや、言い訳だろう

セレスやアイザックやティルト、キキルといるようになって

師匠の死を少しずつだが受け入れられるようになり、師匠の私物を整理し始めたのだ

その中に彼はいた

いたというか最初は気づかなかったのだ

ただ、師匠の私物を見ているうちに涙が出て来て……

それを見ていたティルトが騒ぎ、セレス達が顔を出し

私はバツが悪くて立ち上がったのだが、その拍子に何かにつまづいた

それが彼……クラウドの眠るポッドだった

クラウド、彼は機械族のヒューマノイドである

本人曰くセクサロイドでもあるというので頭がいたいところではあるが

何故かつまづいた拍子に起動し、私をマスターと呼んでいる

ヒューマノイドもとても珍しいので防犯の為に奴隷契約を結んでいる

クラウドも容姿はセレス並に整った容姿をしている

真っ青な短髪の髪に切れ長の瞳

ただ、彼はヒューマノイドだけあって表情が動かないのだ

まだ、目覚めたばかりだということもあり人の感情を学んでいる最中である


「ああ、あの子か

でも、あの子も戦えるようにしといたほうがいいでしょ

お兄さんが声かけとくよ」


結局3人とも連れて行くことになった

傷薬多めに持っていっておこう


「ご主人様、参りましょう」


「ごご主人、よろしくおねがいするだ」


「マスター、約3分の遅刻だ」


「さぁて、お兄さん先輩として張り切っちゃうぞ〜」


さて、では参りましょうか?


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