最期
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原田「被検体2号、3号の様子は安定しています。最初は被検体2号が『バグ』を発症しそうでしたが、被検体1号の効果が出ているのかなんとか収まりました。報告は以上です。」
黒田「報告ありがとう。原田クンの働きぶりにはいつも助かっているよ。...やはり被検体1号の影響力はかなり強いみたいだな。ははは。これは広告命令を強いた甲斐が有るというものだ!」
原田「そうですね。ところで、被検体2号、3号の肉体はいかが致しましょうか?政府からは処分命令が出ていますが。」
黒田「どうせ両親に捨てられた子らなんだろう。誰にも望まれてないのなら使える部分はドナー提供と労働者のクローン作成の為に取っておこうじゃないか。被検体2号、3号の肉体の状態はどうだ?」
原田「2号は特に問題はありません。3号が肋骨に骨折の痕がいくつかありますがその他異常はありません。黒田先生にも解剖結果を共有しておきますね。」
黒田「ふむ。そうしたら、2号の内臓と骨を取り出して培養するか。3号は骨が使い物にならんな。他にも骨折の痕が見られる。これは圧迫骨折か?骨がスカスカだ。内臓をドナーに回そう。これで研究所の政府からの印象も少しはマトモになるんじゃないか?」
原田「的確な判断だと思います。では、黒田先生の言う通りに手配するよう、研究員達に指示を出しておきますね。政府への連絡は私が行います。」
黒田「流石原田クンだね。話が早くて助かるよ。じゃあ、あとは頼んだよ。」
研究員Aの手記
今日は華川愛と中村夕海という常浦高校2年生のふたりを解剖することになった。まだこんなに若いのに...。華川愛は酷く痩せこけており、中村夕海に至っては複数の骨折の痕が見られた。どんな環境で育ったか、想像は容易につく。
しかし、このような若い女の子の未来を奪うことが本当にこの国の未来の為になるのだろうか...。




