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現状報告 ~こぼれ話~
執務室に戻った捷は自席につくと、早速側近からの細かい状況を聞いていた。
そして、一通り聞き終わったところで聞いていた雰囲気のまま、捷は話題を変えた。
「ところで将護、どこか行きたい所はありませんか?」
「どういうことだ」
「一つ、二つ遠くへの仕事があるんですが、どうでしょう?」
「……」
顔は真面目だがどこか邪な気配が漂う。将護はボスをじっと見据えながら確認した。
「それは緊急性の高いものなのか」
「そういうわけではありませんが」
「ならしばらく本部にいる」
「それはちょっと」
ちょっと、とはなんだ。そもそも自分の側近を近くに置かない方がどうかしている。
「捷、崇王の件が落ち着くまで、俺はここにいる必要がある」
「それはわかってますが……」
捷は歯切れ悪くそっぽを向く。子どもか。……なんだろうか。この様子はまるで……。
「おまえ、なにを拗ねているんだ」
「拗ねていませんよ。別に君が帰ってくるのを仄が嬉しそうに待っていたことなんかに拗ねていませんよ」
なるほど。そういうことか。全部喋ったボスに側近は呆れる。そしてきっぱりと言い切った。
「俺はここにいる」
え~、と不満の声があがったが綺麗に聞き流した。
end.




