23.仲間3人目
コツコツと掲示板の依頼をこなし、卵やパンを納品し続けた甲斐あって、ついに目標のコインが貯まった。
「よしっ、ついにコインが貯まったぞ!
さっそく新しい仲間を呼ぶぞ!」
俺はワクワクしながらスマホの画面を開き、『仲間のわんこ』のメニューから仲間を呼んだ。
原っぱの向こうから走って来たのは、品のあるきれいなシルバーの毛並みをしたトイプードルだった。
「初めまして、ポチさん。
俺の名前は……トイ、でどうでしょうか?」
トイプードルだから「トイ」。
分かりやすくて親しみやすい提案に、俺は笑顔で頷いた。
「いい名前だね!
よろしく頼むよ、トイ!」
トイは優しく微笑み、丁寧にお辞儀をした。
落ち着いた声と物腰から、頼れる優しいお兄さんといった雰囲気が滲み出ている。
そこへ、チビがトコトコと隣にやってきて言った。
「ポチさん、トイはすごく賢いので、ポチさんの代わりに掲示板の依頼作業を引き受けることができると思いますよ」
「えっ、本当!?」
俺が驚いてトイを見ると、トイは少し思案するようにあごに手を当てて応えた。
「ええ、依頼の受注や納品手続きならお任せください」
「おお、それはありがたいな」
確かプードルは賢くて、サーカスなんかでも活躍している犬種なんだったっけ。
それで他のわんこたちには難しい掲示板作業もできるという設定なんだろう。
俺がそんなことを考えていると、トイが説明を続ける。
「ただ……申し訳ないのですが、俺が掲示板作業を担当すると、その間は他の作業や生産を同時に進めることができなくなってしまいます」
「あー、なるほど……」
俺は他の作業と掲示板作業を交互にできるけど、トイにはできないらしい。
それなら、自分が掲示板を担当してトイに他の作業をやってもらった方が全体としてはスムーズかもしれない……と俺が考え込んでいると、トイが穏やかな口調で提案してくれた。
「ポチさん、それでしたら……ポチさんは収穫サイクルが短いニワトリ小屋の管理と、掲示板のチェックを並行して行うのが一番効率的かもしれません」
「ニワトリ小屋と掲示板?」
「はい。
畑や他の生産施設は、レベルが上がるにつれて収穫までに時間がかかるものが増えてきました。
そこでポチさんが時間がかかる作業に入ってしまうと、掲示板を確認する間隔が開いて効率が落ちてしまいます。
ですが、数分おきに卵が取れるニワトリ小屋なら、作業の合間にこまめに掲示板を見られますから」
「たしかに……!
言われてみればそうだ!」
トイの見事な分析に感心した俺は、さっそくそのやり方を試してみることにした。
ニワトリ小屋で手早く卵を回収し、その場でスマホを出して掲示板を確認して依頼を出す。
続けてニワトリの世話をして生まれた卵が回収できたら、また掲示板を見る――。
(確かに……!
めちゃくちゃ効率良く回転してるぞ!)
トイのアドバイス通り、掲示板の依頼を待機させている時間が減って、効率よく依頼を受けられるようになった。
他のわんこたちに卵を任せている時のように切れ目なく卵が作れるわけじゃないので、卵の生産効率は少し落ちるが、今は他の生産物の方が重要度が高いからこれがベストだろう。
だが確かに効率はいいのだが、その代わりに猛烈な忙しさが襲いかかってくる。
(うぐぐ……効率はいいけど、ずっとニワトリ小屋の作業はサイクル早いから慌ただしいし、毎回同じ作業の繰り返しでちょっと飽きてくるな……)
少し疲れて息をつくと、トイが心配そうに声をかけてくれた。
「ポチさん、大丈夫ですか?
辛くなったらいつでも俺と交代しますから、無理はなさらないでくださいね」
「トイ……ありがとう!」
頼もしいお兄さんキャラの言葉に、心がすっと軽くなる。
万が一の時に交代してもらえるという「逃げ道」があるだけでも、精神的にかなりありがたかった。
……それにしても、と俺は黙々とそれぞれの作業をこなすチビやダック、トイの姿を眺める。
(他のわんこたちは、毎日同じ作業の繰り返しでも辛くなったりしないのかな……?)
みんなの真面目な働きぶりに感謝しつつ、俺は少しだけ不思議に思うのだった。
AIの利用区分、厳しめに判断していらっしゃる作者さんが多いようなので、「直接利用」に変更しました。
「一文でもAIが丸々生成した文があれば直接利用」で判断されてる方を何人か見かけたもので。
小説を探す際、「直接利用」を検索除外してたんですが、そのレベルで直接利用にしてる作者さんいるなら、除外しない方がいいかも?




