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悪女と謳われる王女は、国を滅ぼそうとした暗殺王子の愛に気づかない  作者: 凪塩 未来


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シーズン2 第14話:平和の誓いと、二人だけの夜

シーズン2第14話「平和の誓いと、二人だけの夜」をお読みいただきありがとうございます!


すべての戦いと謀略が終わり、ついに真の平穏を取り戻した王宮を舞台に、モナミとミカエルがこれまでの歩みを振り返りながら愛を確かめ合う感動のひとコマを描きました。最強パワーカップルのたどり着いた最高の幸福をぜひお楽しみください!

すべての脅威が排除され、完全な平穏と繁栄を取り戻したロンファ王国。

王都の夜空には満天の星が輝き、王宮の最奥にあるプライベートサロンの窓からは、穏やかな夜風が心地よく吹き抜けていた。


執務机の上には、もはや緊急を要する難解な報告書や不穏な密書は一枚も残っていない。

モナミ・フォン・ラザードは、心地よい疲労感に身を委ねながら、特製のソファに深く腰掛けていた。純白のナイトドレスの上に上質なガウンを羽織り、彼女が窓の外の夜景を眺めていると、背後から温かな体温がそっと包み込むように寄り添ってきた。


ミカエルだった。漆黒の軍服を完全に脱ぎ捨てた彼は、柔らかいシャツ姿でモナミの隣に腰を下ろし、彼女の肩を優しく抱き寄せた。


「……長い戦いだったわね」


モナミがふっと小さく息をつきながら呟く。その声音には、重圧から解放された深い安堵の色が滲んでいた。

「自由都市連合の経済制裁に始まり、オルトリア王国の海上からの謀略、そして国内の旧貴族残党による反乱……。次から次へとよくもまあ、面倒事ばかり持ち込んでくれたものだわ」


「だけど、そのすべてを君は完璧な知略で打ち砕き、僕がその影を完全に刈り取り続けた。結果として、我が国の基盤はかつてないほど強固になり、誰も君たちに逆らえなくなった」


ミカエルは優しく微笑むと、モナミの髪をそっと指先で梳いた。その琥珀色の瞳には、冷酷な暗殺王子の面影は消え失せ、ただ最愛の妻を慈しむ深い愛だけが宿っている。


「本当に、あなたのおかげよ、ミカエル」


モナミはゆっくりと首を巡らせ、ミカエルの胸元にそっと顔を預けた。

「最初は、お互いに政略の駒でしかなかったのにね。私の命を狙っていた男が、今や世界で一番私を守り、支えてくれる唯一の存在になっているなんて……人生ってわからないものだわ」


「後悔しているかい?」


「まさか。これほど退屈しなくて、最高に心地いいパートナーなんて、大陸中を探してもあなた以外に存在しないもの」


モナミがからかうようにくすりと笑うと、ミカエルは愛おしそうに彼女の肩を抱く腕にぐっと力を込めた。


「なら、これからの人生もずっと僕のものだ。王国の政治も、世界を圧倒する野望も、そして君のその誇り高い心もすべて――僕が一生かけて守り抜き、愛してあげるよ」


言葉の代わりに、ミカエルはモナミの唇へとゆっくりと自身の唇を重ね合わせた。

外敵の影におびえる必要などもう何もない。静寂に包まれた夜の王宮で、最強の女王と、彼女を溺愛する暗殺王は、永遠の誓いを交わすように、深く、そして甘美な口づけを長く交わし続けるのだった。

シーズン2第14話「平和の誓いと、二人だけの夜」いかがでしたでしょうか?


数々の強敵や内乱を共に乗り越え、お互いがなくてはならない唯一無二のパートナーとなったモナミとミカエル。冷徹な政治家と冷酷な暗殺者という裏の顔を持つ二人が、二人きりの時間で見せる純粋で深い愛情の絆には、胸が熱くなりますね。物語はいよいよ次回の最終話へと突入します。


シーズン2のフィナーレを飾る、モナミとミカエルの未来の物語――。最終回となる、シーズン2第15話もお楽しみに!

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