表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

序章 2つの臨界点

~幻影に眩む青~


 0と1を廻る数字の中で、歪む仮想と輪郭が崩れた。定められた終焉と、優しさが熔ける宝石の嵐。訪れた優しい亡骸は俺の手で、総て壊してしまうのだろうか?

「奇麗な街だ…。」

 ただ自分と言う存在が居なければ完結した、64bit端末を握り締める。震える肩は、まるで拒む鳥をボロボロに引き裂く姿勢。殺傷能力の高い、云わば救済を造り出す。

「こんなもの要らないな…。」

 因果は疾うに置き忘れて、大量にバラまかれた布地だけが、癒しを齎されたエゴとなった。

「青く何処までも…沈み込んだら楽だな…。」

 溜息は消え。潰えた惑星は誰にも読み込まれることなく、さよならを言えずに欲の塊として葬られたのだった…。



~願う邂逅に染む白~


 白銀の世界で秋桜は揺れている。淡く滲んで美しい憧憬を臨んで、私達は便りもない人生の終着を歩いてた。震える虹彩に色彩を数滴落として、身体を包み込んだ優しい手が、愛を伝えて。指先に触れ馴染む、枯れ葉と香水のオイルで貴方を知るから。

「涙は透明だから何色にも染まるよ。」

 硝子ペンで綴られた小説や、刷毛で塗った青空が、極限まで拡がる映画のワンシーンが。全てが私の胸の内に収まって、鈍色に輝く。

「だけどやっぱり…。」

 開かれた窓から見える飛行機雲と、一面の青空が大好きで。真っ白なキャンバスに、描かれた光景が何より綺麗だから。昼下がりに眠る、ベッドの中みたいな優しさに包まれてるから。

「だから大丈夫…。寂しくないよ。」

 ぎゅっと抱きしめた、筆の先は少しぼやけていた。まるでここから何か、始まってしまうみたいに…。互いの境界が揺らぐような、未来が淡い白銀に色付いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ