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傭兵と報酬  作者: 冬野 暉
余話
10/10

傭兵と姫君と魔法使い+

ツイッターで呟いた会話文をまとめました。一部改稿しています。

(※本編読了推奨)

【部下たちは見た】


「レンスさん、大隊長は?」

「取りこみ中だ」

「おれ、どうしても大隊長に考え直してもらいたくてっ」

「……あーミネル坊。その心配ならもういらねぇぞ」

「え?」

「山ほど酒樽集めとけ。新しいご領主様の婚約祝いにな」

「おっ、おれ、部隊長たちに報告してきます!」




【傭兵と魔法使い①】


「なあエレン」

「女みたいな略称で呼ぶな。なんだケルヴルフ」

「仕事片づけたらまたおまえとつるんでもいいか?」

「あ?」

「俺のかわいいメイが嫁に行くところなんて……みっともなく泣いて困らせたくねぇし」

「……覚悟しとけよ」

「うう」

「まぁおまえの姫さんに一発殴られるくらいは」

「へ?」




【傭兵と魔法使い②】(※使い魔便)


『で、一発で済んだか?』

「……二発だ」

『それはそれは』

「殴られたんじゃねぇ」

『は?』

「唇を奪われた……」

『ぶふぉっ』

「笑うなぁぁぁ!」

『いやーこの分ならリヴェラは末永く安泰だな! 名づけ親ならいつでも引き受けるぞ?』

「エレぇぇぇン!」




【姫君と魔法使い①】


「はじめまして、エレンシス様。ラウディリアと申します」

『お噂はかねがね。使い魔で失礼します』

「ふふ、とてもかわいらしい使い魔殿ですね」

『ああ、そいつはあなたの番犬専属なんですよ。自分で拾っておいて俺に押しつけやがったんです。せっかくなので意趣返しに伝言役にしてやりました』

「まあ」




【姫君と魔法使い②】


「ニトの拾い癖は相変わらずなのですね」

『昔から?』

「犬猫小鳥、翅人シルフェまで。おかげでやきもちを焼くので忙しかったですわ」

『大丈夫ですよ。あいつはあなたにぞっこんですから』

「心強いお言葉です。エレンシス様が殿方で、本当によかったですわ」

『……俺もそう思います』




【傭兵と魔法使い③】


『おまえの嫁さん怖ぇな』

「まだ嫁じゃねぇ」

『へぇへぇ』

「……俺はかつてない身の危険を感じてる」

『貞操の間違いだろ?』

「まだ戦中だぞ? 婚礼も挙げてねぇんだぞ? それなのに毎夜理性を試される俺の身にもなってみろ!」

『ちなみに昨夜の装備は?』

「……頼むから訊くな」

『……がんばれ』

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