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佐々子は最初、笹子で考えてました。

佐々木って打ち間違えて、「あ、こっちの方がなんかいい!」、それで名前の変更です。

あとがきに最初に笹子にしてた理由を書いておきます。

 とりあえず逃げている。

 今の現状はよく分かっていないが逃げている。


 俺を追うのは、赤い髪をした女の子。

 街中でいきなり俺を指差して「あああああああ!」と大声を上げた。

 そのあと、怒った顔でずんずんと近づいてきたので逃げたのだ。


 何故、怒っているのか分からんが、とりあえず逃げている。


「ちょっと待ちなさいよ! 待てって言ってんでしょ!」


 待てと言われて待つ奴を俺は知らない。

 そう言われたら、もっと逃げるものだ。

 少なくとも俺と俺の仲間はそういう習慣がついている。


「待ちなさいってば!」 


 うーん、この子は素人だな。

 余裕で逃げれそうな気がする。


「ところで斑目、あの子は誰じゃ?」

「私は知らない子デスねー」 


 いつの間にか俺の右側に一姫、左側にフィリーが並走していた。

 こいつらも段々毒されてきたな。

 俺が走り回っていても、気にせず並走して話を振ってくるんだから。 


「俺も分からん。お前らも知らないぽいしな」

「初見じゃな。で、どうするのじゃ?」

「どうしようかなー」


 何を怒っているのか話を聞いてもよいのだが、変な話に巻き込まれるのは嫌だ。

 そんなことを考えると、追いかけてきていた女の子の足が止まった。 

  

「む、どうやら息が切れたらしいの」

「おー、まだまだデスねー」

「鍛え方が足りんな。早すぎだろ」

 

 女の子は壁に手をついて、ぜーはーぜーはー言ってる。

 どうやら相当苦しかったらしい。

 たかだか1キロくらい軽く走っただけだぞ。

 俺の仲間を見ろ、息一つ切れてないぞ。


「ふむ、気になるから私が聞いてこよう」


 一姫が女の子に近づいていく。

  

「そこのお主、私の仲間に何の用件じゃ?」

「ちょ、ぜー、はー、ちょっと、待って? ぜー、はー、息を、ぜー、整え、はー、させて?」



 場所を変えて、食堂にやってきた。

 元々、俺は食堂に向かっている最中だったのだ。

 無性に麺類が食べたくなったのが理由だ。


「まあ、いきなり逃げたお詫びに奢ってやるよ」

「斑目、私もいいか?」

「私はポテトグラタンをお願いしますデス」

「ちっ、まあいいや。お前らの分も出してやるよ」


 ああ、こいつらが俺のところに来た理由はこれか。

 食堂に行ってくると言って、屋敷を出た俺を追いかけてきたのだろう。

 元からたかるつもりだったな?


 まあ、ここの食堂は銀貨1枚あれば全メニュー制覇できるほど安いからな。

 ここは男を見せておいてやろう。


 赤髪の女の子にもメニュー渡す。


「好きなの頼んでいいぞ。もしかして、腹は減ってないのか? 飲み物も何でも頼んでいいぞ」

「……じゃあ、ハンバーグランチ」

  

 とりあえず涎は拭こうか?


 食事ができあがるのを待っているところで、女の子の名前を教わる。

 この赤髪少女の名前はミレオ。

 この街で大きな牧場を営んでいる農家の娘なのだそうだ。

 そう、以前フィリーが放牧中の牛を勝手に屋敷に連れて帰ってきて、俺と一姫が謝りに行ったことのある牧場の娘だった。


 俺と一姫はフィリーに顔を向ける。

 

「お前、まさかまた牛を勝手に連れてきたんじゃないだろうな?」

「してないデス!」

「違うとなれば……この間の羊の件か? あれは謝ったはずじゃよな?」

「おい、その羊の話、俺は聞いてないぞ?」

「私何もしてないデス! 羊の件から何もしてないデス! せいぜい鶏デス!」

「に、鶏じゃと!? 私も知らぬぞ、そんな話!」

「あのー、あんたたち人の話聞く気ある?」

「ちっ、フィリーあとでその羊と鶏の話を絶対教えろよ? 相手に謝りに行くから!」


「あんたたち仲いいのね」


 ミレオは不機嫌そうに言った。


「まあ、仲間だからな。かれこれ一年以上の付き合いだし」

 

 一年もパーティーを組んでれば、魔物狩りもそれなりの成果は出る。

 そうそう贅沢はできないが、うちのポンコツどもと生きていくくらいの生活はできている。

 

「で、なんで俺を指差して怒ってきたんだ?」

「怒ってたわけじゃないわよ。あんたに用件があったのよ」

「俺に?」


 俺たちのパーティーは頻繁に街を疾走してること以外、これといって有名ではない。

 腕が立つわけでもないし、冒険者ランクもまだ最初に与えられるランク「銅」のままだ。

 

「あんたの所に佐々子っていう白いのがいるでしょ」

「ああ、すまん。あいつが何か迷惑でもかけたんだな。何をした?」

「いや、別に大した迷惑をかけられたわけじゃないんだけど」


 あいつの特性はドジっ子。

 このドジっ子という特性は、生きていく上でかなり危険をはらむ。

 本人の責任とは関係なしに発生することもあるからだ。

 あいつのドジでパーティーが何度も危ない目に遭っているのもまた事実だ。


 運が悪い――そう言ってしまえば確かにそうなのだろう。

 実際、佐々子のステータスは幸運だけがずばぬけて低い。

 後のステータスは特に問題もない。


 佐々子自身が運が悪いことを気にしているのも知っている。

 しかし、佐々子をパーティーにいらないなんてことは俺たちの頭にない。

 あいつを失う理由が、運が悪かったの一言で済ませたくない。 


「この間、佐々子ちゃんがうちの牧場に鶏を持って謝りに来たのよ」

「おー、そうデス。鶏の件は佐々子が謝りに行ってくれたのでした!」

「お前は黙ってろ!」

「その時にうちの兄さんが対応したんだけど、その佐々子ちゃんに惚れちゃったらしいのよ」

「は?」

「ぜひ嫁にしたいって。ほら冒険者稼業って危険な仕事でしょ。結婚して引退するっていうのも十分いい話だと思うのよ。うちの牧場って規模がでかいし、それなりに稼いでるし、人手はいつだって欲しいから」

「やめとけ」

 俺は即答した。

「なんで? いい話だと思うけど? うちの兄さんは妹の私が言うのもなんだけど上物だよ。顔もそこそこ整ってるし、働き者だし、人当たりも良いし、優しいし、浮気なんて絶対しないよ? 私が結婚したいくらい」

 ……こいつからブラコンの匂いがプンプンするのは気のせいか、まあそれはともかく。

 確かに佐々子は外見がいい。うちのパーティーは中身がポンコツだが、見た目だけはいい。

「それは普通の女の子にとっていい話だと思うが、相手が佐々子なら話は別だ。君のお兄さんは牧場を潰す気か?」

「よくもまあ、あの佐々子を嫁にしたいと言えるもんじゃ。知らないというのは本当に怖いことじゃの」

「おー、お兄さんとても勇気のある方デス」


 ミレオの目が点になっていた。

 

「あんたたちの仲間よね?」


 確かに仲間だ。


 屋敷で一緒に生活もしている。

 あいつがドジなことも分かってるし、性格の良いところである仲間思いなことも、性格の悪いところでいうなら、意地が悪いことも分かってる。良いところも悪いところも分かったうえで一緒に暮らしている。


 だが、あいつの金銭感覚だけは理解できない。


 この世界に来てから俺たちは魔物との戦いだけをしている訳じゃない。

 あくまで魔物との戦いは俺たちの収入源だ。


 魔物との戦いは緊張する、日々の暮らしの中で緊張を緩めることも大事なのだ。

 異世界とはいえ娯楽はそれなりにある。

 俺たちは趣味という形で、その娯楽の中から選んで嗜んでいる。


 俺はこう見えて工作が好きで、簡単な木工大工を趣味にしている。

 木工職人から教わり、自分で作った棚や本棚を、自分だけじゃなく仲間にも提供している。

 最近では趣味が高じて金物制作にも目覚め、鍛冶屋に通いながら作り方を学んだりもしている。

 

 一姫の趣味はぬいぐるみ収集だ。

 あいつの部屋には自分へのご褒美と称して集めた多種多様なぬいぐるみがわんさかいる。

 一姫の誕生日に大きなスライムのぬいぐるみを奮発して贈ったが、しょっちゅう背もたれ代わりに使っているので、気に入ってくれたようだ。

 ちなみにわんさかいるぬいぐるみの中で、リザードマンとミノタウロスのぬいぐるみは可愛くないので捨てて欲しい。 



 フィリーの趣味は本集め。特に絵本が大好きだ。

 こいつは馬鹿だから、以前は文字が多い本を読まなかったが、トドロキが家にきてからというもの文字が多い本も買ってきてトドロキに読み聞かせしてもらっている。知力が高いトドロキは、俺たちが使う言葉や文字を理解しているのだ。ただ、読み聞かせをしているときのトドロキがピュイピュイとうるさいのが困ったことか。


 そして佐々子――こいつの趣味が問題だ。

 佐々子の趣味は骨董品収集。

 俺たちは『ガラクタ集め』と言っている。


 あいつの部屋には亀裂の入った古びた壺とか、錆びた皿とか、手乗りサイズのガーゴイル像とか、変な掛け軸とかお札とか、どう使うか分からんような楽器とかが並んでいる。

 本人は「お宝や」と言うけれど、はっきり言ってガラクタにしか見えない。


 これが安価なものなら俺たちも何も言わない。

 佐々子が買ってくるものは、最低でも銀貨5枚はするのだ。


 一般的な労働者が一月に稼ぐ給料はおおよそ銀貨10枚。

 いかに佐々子が高価な買い物をしているか分かるだろう。 


 基本、パーティーで稼いだ金は割合を決めて分配している。

 個人の報酬は20%で、計80%を平等に分配。

 残りの20%をパーティーに何かあったとき用の貯金にしている。

 以前、俺以外のメンバーが流行り病に感染してしまい、薬を買う金に苦労したことがあった。

 その時はなんとかなったが、同じような非常事態に備えて、今後は貯金しておこうと仲間内で決めたのだった。貯金は街の銀行に預けてあり、少しずつだが貯まってきている。

   

 個人の報酬をどう使おうがそいつの勝手だ。

 最低ノルマの月に銀貨2枚さえ納めておけばあとは自由。

 

 俺たちも今ではノルマをちゃんと達成できているので、自由に使える額も実際のところ一般労働者よりも多い。魔物の討伐報酬があれば人並み以上の生活は送れる。


 とはいえ、俺たちは冒険者で必要経費も一般労働者よりかかるのもまた事実だ。

 ゲームみたいに倒した魔物がアイテムをドロップしてくれるわけでもない。

 魔物の身体の一部が素材になるものもいるが、売っても危険の割に大した値段にならない。

 俺たちが倒せるレベルの魔物ではレア度が低いからだ。


 新たな装備の購入、武器や防具の修理、手入れするための道具もすぐに使えなくなるから買い替えが必要だ。回復薬や傷薬も安いものではない。だが、絶対に必要なものだ。俺たちも多少は強くなったといえ、戦いに赴いて毎回無傷で済む訳もない。何かしらの負傷をするときだってあるのだ。特に盾役のフィリーはその傾向にある。回復魔法や治癒魔法を持たない俺たちパーティーにとって回復薬や傷薬は命綱だ。

 

 頭の悪いフィリーでさえ、そのことは分かっている。

 フィリーの場合は、すぐに騙されてぼったくられるので、買い物には俺や一姫が付き添うが、必要なものを買うことはしている。


 だが、佐々子は必要な買い物をしに行って、目的のものを買わずに、役に立たない骨董品(ガラクタ)を買ってくる救いようのないアホだ。俺たちの中で毎月、金欠で苦しんでいるアホなのだ。


 手持ちの金がなくなると掘り出し物を見つけたから「金を貸してくれ」と言ってきたり、フィリーをだまくらかして「幸運の首飾り」を買わせようとしたりと、あの手この手を使ってガラクタを増やそうとする。佐々子に金を渡してはならない。せっかく稼いだ金をドブに捨てるようなものなのだ。 


 あいつは己の趣味で財産を食い潰す。

 だから、俺たちは佐々子へ求婚するなんて暴挙はやめておけとミレオに言ったのだ。


「まあ、そういうことだ。君からお兄さんには諦めるように言っておいてくれ」

「ちょっと待ってよ。本人は乗ってくるかもしれないじゃない。魔物狩りなんて危険なことしなくていいんだよ? あんた達にお願いしたいのは、兄さんは恥ずかしがり屋でもあるから直接言えないし、佐々子ちゃんと話をする場を設けてあげて欲しいのよ、お願い!」


 ☆


 食堂からの帰り道考えていた。


 確かにミレオの言う通りかもしれない。

 魔物狩りをメインに据える冒険者なんて危険な仕事だ。

 いつ命がなくなるかもしれない。実際に俺たちも死にかけた。


 結婚して家庭に入って幸せに暮らせるなら、その方が佐々子にとっていいのではないだろうか。

 家の中なら多少のドジをしても命にかかわることはない。

 それに求婚相手も大きな牧場の息子。収入はそれなりに大きいだろう。

 佐々子の趣味である骨董品集めくらいの金は問題ないかもしれない。

  

 佐々子は俺たちのパーティーの中で最も先にこの世界に来ていた。

 フィリーも、一姫も、俺も、最初から仲間がいた。佐々子がいた。

 でも、あいつだけはフィリーが来るまでの三か月間、たった一人でこの世界を過ごしていた。

 佐々子だけがこの世界を一人で、たった一人でゴブリンに立ち向かっていた時期があるのだ。


 一人でいたころの討伐数は合計ゴブリン二匹。

 三か月でたった二匹しか倒せなかった。


 あいつが薙刀を選んでいるのも相手と距離を空けて戦えるからだ。

 考えて、考えて、生き残ることを考え抜いてできたスタイルなのだろう。

 どれだけ苦しかっただろう、どれだけ怖かっただろう、どれだけ心細かっただろう。

 それでも生きていくために頑張っていたのが、俺がビレンさんから聞いた佐々子の過去だった。


 今でも怖い思いをすることがある。戦いの最中に恐怖に負けて手が震えるときだってある。

 仲間がピンチになったとき、最初に声を張り上げるのは決まって佐々子だ。

 誰よりも前に出て、がむしゃらに薙刀を振るって、敵を威嚇して、立て直しの時間を稼ぐ。

 一姫も、フィリーも、俺だって、そうやって佐々子に助けられた。


 そんな佐々子の幸せを掴めるかもしれない機会を潰していいのだろうか。

 あいつは運が悪い。

 だったら、舞い込んできた幸運は逃がさない方がいいんじゃないか。


 と、そんなことを考えていると、今まで無言だった一姫たちが話しかけてきた。

「……斑目、私はこの話を佐々子に振ろうと思うのじゃが」

「私もデス! 佐々子はそろそろ幸せになった方がいい気がしますデス」

 どうやら俺の仲間は似たようなことを考えていたらしい。 


 ☆


「嫌や」


 佐々子は話を聞いて承諾してくれなかった。 

 

「人づてにセッティングしてもらおうなんて、そんな女々しい男いらんわ。男やったら堂々と言ってこい」

「お前な、こんなチャンス二度とないぞ?」

「嫌なもんは嫌や。その兄ちゃん顔も覚えてへんけど、うちのどこ見て好きになったんや。顔か? 見てくれだけか? 中身知って幻滅すんの勝手やけど、傷つくのは両方やし、得なことあらへん」


 自分のことはよく分かっているようだ。

 まあ、こいつは意地が悪いところも確かにあるし。


「嫌なもんは絶対に嫌や。もうこの話は聞かんから」


 三人で説得を試みたが、結局、牧場の一人息子との面談は佐々子の拒否で実を結ばなかった。

 

 後日談。


 通っている鍛冶屋へと向かう途中、佐々子がよく買い物に来ている商店の前を通りかかった。

 店の主が見張る中、店員二人がなんか仏壇みたいなものを荷馬車に乗せようとしているが、この世界にもそんなのがあるのか。

 店員同士は慎重に声をかけあいながら、商品を傷付けないように荷馬車に乗せた。

「いいか、これはうちのお得意さんの佐々子ちゃんのご注文の品だ。丁寧に取り扱えよ、傷ものにしたらご利益が逃げちまう」

 店の主は大声でそう言うと、店の中へ入っていった。


 佐々子のやつ、またガラクタを買ったのか。

 懲りない奴だ。また今月も金欠で苦しむつもりか。

 

 今なら注文の取り消しが間に合うんじゃないか?

 ふむ、いい考えだと我ながら思う。

 佐々子が金欠で苦しむこともないし、屋敷にガラクタが増えない。

 よし、注文を取り消してもらおう 


 そう思って近づいていくと、残っていた店員同士の会話が耳に入ってきた。


「しかし、佐々子ちゃんは面白い子ですよね。実際にエンチャントされているものしか買わないですが、なにせ効果が効果でしょ? 結果が見えづらいし、効果も微妙。よくそんなものを買う気になるものだと、佐々子ちゃんが買う物って、あまり買い手が付きにくい商品ですし」

「うちも商売だし、本人がいいっていうんだからいいんだろ。まあ、うちもそれなりに値引きはしてるんだ、お互い様だろ」


 やっぱり、価値のない物売りつけられてるじゃねえか。


「佐々子ちゃんは買ったのって、不幸を吸いとり身代わりになる壺とか、同じような効果で錆びていく皿とか、住んでいるところへ不運を招かない石像とか、そんなのばっかりでしょ?」

「まあ、はっきりわかる効果はないだろうが、不幸を遠ざける魔法がエンチャントされてるのは事実だ。効果が弱いのも本人は了承済みだ。それに本人も言ってたじゃねえか。効果が薄くても弱くてもいい、ほんのちょっとでいいから、逃げられる時間稼ぎができたらそれでいいって」


 …………。


「それはそうですけど、大分お金使ってもらってますからね。まだ銅ランクの冒険者だけにそこも心配です。まあ、今回は佐々子ちゃんの念願だった『周りの者の不幸を和らげる物』という注文の品も見つけることができましたし、仲間思いの佐々子ちゃんも喜ぶでしょう」


 ……あいつは本当にアホだな。

 俺はそっと気付かれないうちにその場から離れた。



 今回の支払いで、佐々子は今月も金欠で過ごすことになるだろう。


 鍛冶屋の帰り、俺は出店で食べ物を買った。

 今日のおやつにでもしようと思う。


 たまには仲間の分も買って帰ってやろう。

 今日のおやつは『たこ焼き』――佐々子の大好物だ。

髪の毛白いけど、他の毛黒い。

毛が白黒→パンダ→笹食う→笹子。

変な落ちですいません。ありがとうございました。

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