女一匹ガキ大将
「おい、なにしてんだお前ら!?」
不良小学生(ぐへへ)とひのでの前に、1人の少女が現れた。
「アン? お前誰アン?」
「女アン? 何だ、お前もままごとしたいアン?」
不良小学生(馬鹿)は新たに現れた少女に反応し、少し笑みを浮かべた。
「・・・何言ってんだ? ってかお前ら、何してんだよ! その女の子泣きそうな顔してんじゃん
!」
少女はビシっとひのでを指指した。
「アン? こいつは今から俺らとままごとするアン!」
「楽しいぜアン! ぐへへ!」
注、こいつら小学生です。
「ふぅん・・・でもその子、嫌がってるように見えるけど?」
「嫌がってないアン! ってかお前もいっしょにやるアン!」
「これでお互いペア成立でもうぐへへあへへじゅるり・・・アン」
「・・・なんかよく分からないけどキモい・・・」
不適によだれを垂らし笑う不良小学生(エロ餓鬼)の後ろで、今にも消えそうな声で、ひのではそっと、言った。
「助けて・・・」
次の瞬間、全てを悟った少女は動きだす。
「なッ・・・」
「アン!!?」
まずは不良小学生2人の目前まで一気に接近。
不意をついた接近に反応が一瞬遅れる2人。
そして・・・
「まずは1人・・・」
少女は右腕を構え拳を握り、左足に体重を掛けストレートを放つ。
グシャっ!!!
「がはっ・・・」
体重の乗った一撃。不良の1人はそれを顔面に喰らい、後方へと大きく吹っ飛んだ。
「なっ・・・なにっ・・・」
その一瞬の出来事にもう1人の不良小学生は驚きながらも、咄嗟に場の状況を理解する。
「次っ!!」
少女は放った右腕をそのまま地面に着き、勢いそのままに体を宙へ。
そのまま着いた右腕を軸に残った不良へ回し蹴りを放った。
が、
「くっ・・・」
不良はとっさに体の前で両腕を交差、蹴りを耐えしのぐ。
「なにっ!!」
「甘いアン!!!」
蹴りを防がれ無防備となった少女の足を不良が掴み、さらに自らの足を少女の軸の右腕に引っ掛けて、
「アンっ!!!」
「うわっ」
ドシンっ!!!!
少女は地面へと倒れた。
が、咄嗟に少女は左腕を地面にワンタッチし、倒れながらもバランスだけはキープする。
そこへ不良が強烈な蹴りを放った。
「しまっ・・・ぐっ!!」
少女はやむなく姿勢を低くし、両腕を顔の前で交差。
刹那、少女の交差した腕に激痛が走った。
蹴りの直撃、角度が悪かったせいか手首に凄まじい痛みが走る。
が、
「甘い!!」
「アンっ!!?」
少女はそのままの姿勢で両足に力を込め、解放。
蹴り後でいったん足を戻す不良の、そのタイミングで強烈な踏み出し。
少女はそのまま頭から不良に突っ込んだ。
「くそっ」
不良は咄嗟の事に防御姿勢が間に合わず、少女の頭突きを腹に喰らった。
「がぁっ・・・!?」
「まだよ」
腹部への痛みに怯んだ不良に、少女はここぞとばかりに一気にたたみ掛ける。
両足を地に着き右手を構え、不良の腹へ追撃の掌底、からの左足軸の半回転右足踵回し蹴り。
不良は咄嗟に右腕を曲げ防御態勢を取るが、力が入らず。
蹴りに押し負け防御崩落、そのまま蹴りは不良の顔面右に直撃。
「がっ・・・」
勢い余り不良は左側へと吹っ飛んだ。
「・・・ふぅ」
地面に倒れる不良小学生2人。
目前に広がる現実離れした光景に、ひのではただただ唖然。
「・・・だいじょぶか?」
そしてどこかやりきった感が漂う少女・・・開城雪芽は、座り込んでいたひのでに手を差し伸べた。
びにこん。。
第16話「制裁」




