ろくでなさすぎBLUES
「おい太郎! あ、アレ見ろよ!!」
「どうした三郎・・・って、あ、アレは!!」
ここはとあるS県は都市Oの郊外にある小っちゃい公園。
その公園のジャングルジムのてっぺんに立つ、1つの人影。
「あ、あの人は・・・」
「ああ。ここいら一帯の小学生と中学生の不良軍団である紅い血に染める者を占めてるっていう、最強伝説メチャ強女総長・・・!!」
公園で遊んでいた2人の男子小学生は顔を真っ青にし、体を震わせ、恐怖によって見開かれた目で彼女を指さす。
「血飛沫の紅雪こと、開城雪芽!!」
「うわ、うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
不適に微笑む女総長。
男子小学生達はその異様な雰囲気に怯え、一目散に逃げ出した。
「・・・ふん。最近のガキンチョはビビりだなぁ。親ビンみたいに超強いヤツはいないのか」
びにこん。。
第15話「もう最近コンビニっていう作品の舞台コンセプトが皆無になりつつある今日この頃」
「なんで毎回アタシがお遣いに行かされなきゃいけないのよ・・・まったく、いつも暇してるお兄ちゃんが行けばいいのに」
番外編以来の登場、東久留米家の次女、東久留米ひので(小六)。
彼女は今姉に頼まれて夕飯のお遣いにスーパーへと向かい歩いていた。
「うぅ・・・寒い。早くお遣い済ませて帰ろう・・・」
季節は秋の終わり。
冷たい北風がひのでに当り、身震い。
目的のスーパーまでは自宅から徒歩10分。
早く帰ってコタツに入ろう、そう考えたひのでは足早にスーパーへと向かい、歩き出した。
その時・・・
「おいそこのカノJO! 今1人? 俺らと一緒にままごとしねぇか? アン?」
「ままごとしねぇか、アン?」
突然彼女の前に現れた、2人組の少年。
サングラスに黒の野球帽、口にはぺろぺろキャンディー(タバコ風に咥えて)。
指無しグローブ、革ジャン、パツンパツンの黒ジーンズ(膝には可愛いアップリケ)。
もう1人も似たような小学生的やんちゃファッションでキメていた。
「だ、誰・・・?」
ひのでは突然の事に驚き、足を一歩引いた。
「アン? 俺ら? 俺らはただの小学生アン!」
「可愛い女の子と遊びたいだけのただの小学生アン!」
2人の不良小学生(失敗作)がずんずんとひのでに近づいていく。
「ちょ、な、何?」
「なあ俺らと遊ぼうぜアン! 楽しいぜアン!」
「たのしいぜアン!」
くちゃくちゃぺちゃぺちゃとアメを舐めながら、不良小学生(残念版)はひのでの腕を掴んだ。
「ま、待って! あ、アタシ今お遣い中だから、ごめん無理」
腕を掴まれ若干ビビったひのではその腕を振りほどきながら答えた。
「アン? そんな事言わずに遊ぼうぜアン!」
「お遣いなんてあとででいいじゃんアン! いっしょに遊ぼうぜ楽しいぜアン!」
怯えるひのでに強引に接近する不良小学生(中二病予備軍)。
「いや、だから・・・お、お姉ちゃんに頼まれたお遣いだし・・・む、無理って言うか・・・」
「遊ぼうぜジャン! ・・・あ、間違えた遊ぼうぜアン! 楽しいぜいいから来いよアン!」
「いいから来いよアン! 来いって言ってんだろアン!!!!!!」
再び強引にひのでの腕を、今度は力を込めて掴む不良小学生(もう手遅れ)。
「ちょ・・・や、やめっ」
「来いよアン!! 楽しいぜアン!!」
「一緒にままごとしようぜアン! 俺ら夫婦役アン! もち寝室一緒アン! 夜のシーンもやりたいげへへ」
「だ、誰か助け・・・」
小学生とは言え、男女では力の差がある。さらに言うなら男は2人。
強引に腕を引っ張る不良小学生(下衆)相手にひのでは対抗するも効果はナシ。
「い、いやぁッ」
「ぐへへアン!」
「俺ら超楽しいアン!」
全てが最悪かつ下衆の極み的な方向へと事態が動こうとした、
その時・・・




