Wizard once more
叩かれたり色々ありましたが、一応完結になります。
ちょっとお遊びを入れています。短めとなっています
今日の配達先は潮騒町にあるデイサービスセンター昼凪です。
「毎度、モーさん牛乳です」
「おっ、赤井さん。久し振りじゃないですか。赤井さんの牛乳は利用者に人気だから助かりますよ」
迎えてくれたのは昼凪の職員葉里譲さん。独り暮らしの先輩として色々教えてくれた人です。
「葉里さん、何かありましたか?スッキリした顔をしてますけど」
「ちょっとな。赤井さんも自分の気持ちは伝えれる時に伝えた方が良いですよ」
どうやら私がエレメンに行ってる間に何かあった様です。
そんな話をしていたら私の携帯が鳴りました。
「 あっ、ちょっとすいません…課長どうしましたか?本当 ですか…分かりました。帰りにでも向かいます」
「赤井さんどうかしましたか?」
「潮騒高校に配達に行った後輩がコーヒー牛乳を積み忘れ たみたいなんです。私のルートに近いから今から補充にし に行ってくれって言われたんですよ」
よりによって…気まずくて帰って来た事をまだ誰にも言ってないのに。何しろ帰って来たのが今朝の6時。1週間有給
が明けに遅刻なんて笑えません。
まあ、ジャンティー・ミゼルが因果率に干渉してくれたから無事に着けたんですけど…転移魔法を起動したらジャンティー・ミゼルの声が聞こえてきたんです。これが私に出来る精一杯のお礼ですって。
幸い、今は授業時間。見つからずに納入出来る筈です
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せい君がまだ帰って来ない。有給は今日で終わりだから帰って来ると思うんだけど。
ふと、窓を見るとモーさん牛乳の車が見えた…運転しているのはせい君だっ!!
「冨楽先生、トイレに行ってきます…夏子ちゃん、せい君が帰って来たよ」
「兄貴には僕から行っておくから、紅葉はたっぷり甘えて来なさい…早くしないと洩らすわよ」
Wizard once more!!
魔法使いはもう一度私の所に帰って来てくれた。溢れ出てくる涙も、そのままに私は大好きな彼氏の元に駆けつける。
「せい君、お帰りっ!!」
飛びっきりの笑顔でせい君に抱きつく。二度と離れ離れにならない様に。
お陰さまで無事に完結を迎えれました
この後の話はリクエストがあれば幕間で書きます




