第11話
今回はかなり短いです。
俺は姉さんにより、リビングに正座させられていた。既に30分以上説教を受けているのだが、まだ終わる気配はない。既に月乃は自室に戻り、オッサンはどこかに隠れている。……月乃の奴、しばらく口聞いてくれないだろうな。
「弟君」
「はい」
「どうしてあんな事したのかな?」
「いや、オッサンの幽霊が妹の風呂を覗こうとしていましたので……」
「……お、弟君……大丈夫?色々と」
姉さんが心配そうに顔を近づけてくる。
やはり信じてもらえないか。そりゃそうだろう。てか、あの野郎はどこへ行った。
「弟君……そんなになるまで悩んでたんだね。し、仕方ないなあ、じゃ、じゃあ私が……」
姉さんが顔を赤らめながら、何やらブツブツ呟いている。どうかしたのだろうか。はやく正座を崩したいのだが。
やがて、真剣な面持ちの姉さんが口を開いた。
「弟君……私とお風呂に入らない?」
「……………………はあぁ!?」
「だ、だから私と……」
「いやいやいやいやいや、ちょっとタンマ」
タンマなんて久々に使ってしまった。
いや、それより……
「ど、どうしたんだよ、いきなり……そりゃあ嬉しいけど……今から町内一周してこの喜びを伝えたいくらい嬉しいけど……」
「そ、そんなに……?」
「でも、そんないきなり、風呂でお互いに体の隅々まで洗いっこするとか……」
「そこまで言ってないよ!?」
「言ってないの!?」
「言ってないよ!」
「い、いや、冗談だし……」
「冗談には聞こえなかったけど……しかも、凄い落ち込んでるような……」
「お、落ち込んでねーし!」
「目がいやらしい」
「気のせい……ですよ?」
「とにかく!もうあんな事やっちゃダメだよ!月乃ちゃんだって年頃なんだから!」
「……はい」
ようやく解放された俺は、オッサンは放っておいて、風呂に入って寝ることにした。
あ、もちろん風呂は一人で。
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