あとがき、その他
「鬼狩り紅蓮隊〜富嶽幻像〜」をお読みいただき、誠にありがとうございます。家内の誕生日は仕事も休んで全力でおもてなしする派の南 群星です。
「鬼狩り紅蓮隊シリーズ」も3作目、お楽しみいただけましたでしょうか、今回は短めの中編にする予定でしたが調べ物をしていくうちにどんどんネタが割り込んできて結局ほぼいつもと変わらない文量になってしまいました。反省。
当初は「紫式部」をヒロインにした全然別の物語を予定していて、出だしまで書き始めていたのですが、某有名スマホゲームでちょうど同時期に「紫式部」がキャラとして実装されてしまったために「パクリやん」と言われるのを避けるために慌てて差し替えたという事情もありまして、とりあえず「序」を書いてそれっぽい雰囲気だけ拵えはしたものの、その時点ではどういう話になり、どのように結末を迎えるのか書いている本人にも予想がつかないという、今思い返すとなかなか笑えないスタートでしたがなんとかうまいこと話にオチをつけることができてホッとしています。「紫式部」のエピソードはまた日を改めていずれ着手したいと思っております。
今回登場した「佐伯経範」という人物について解説します。藤原秀郷流の末裔である彼は源頼義に仕えた実在の人物ですが、その実態はあまり詳しく知られていません。たぶん、虎では無かったかと思います。経範は頼義が相模国の鎌倉に居を構えた時に同じくして相模に移り住み、波多野氏という武家の一族を興し、その家祖となりました。彼が治めていた領地は「秦野」という地名で現在も残されています。
次回作につきましてはまたしばらくお休みをいただいて、中編を少し挟んで年内にまたもう一作長編に取り掛かりたいと思っております。その折にはまた変わらぬご声援のほどをよろしくお願いいたします。
2019年 6月末日 南郡星
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作品解説(のようなもの?)
本作品はフィクションであり、登場する人物、団体、歴史的事件等は全て史実を元にした架空のものである。以上を踏まえて、物語の構成上史実と相違のある点を解説していく。
・「裳羽服津」の推定地については諸説あるが、本作では定説に従い筑波郡の「夫女ヶ原」にあったものとしている。
・常陸国丹生神社は江戸時代に中山氏によって勧請されたものであり、物語の時代には存在していない。
・その他、史実と違う箇所、誤認識は作者の不勉強のなせるものであるものとしてご容赦いただきたい。
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参考文献一覧(順不同・敬称略、前作と重複するものについては割愛)
「風土記」 沖森卓也ほか編 山川出版社
「古代風土記の事典」瀧音能之ほか編 東京堂出版
「図説 茨城県の歴史」
「図説 和歌山県の歴史」
「図説 佐賀県の歴史」
「図説 大分県の歴史」 河出書房新社
「タケミカヅチの正体 オミ姓氏族対ムラジ姓氏族」 藤井耕一郎 河出書房新社
「道教の世界」 ヴァンサン・ゴーセール、カロリーヌ・ジス 松本浩一監修 「知の再発見」双書
「赤色立体地図でみる 日本の凹凸」 アジア航空 千葉達朗編 技術評論社
「人物叢書 佐伯今毛人」 日本歴史学会編集 吉川弘文館
「図説 日本呪術全書」 豊島泰国 原書房
「不老不死 仙人の誕生と神仙術」 大形 徹 講談社現代新書
「空海入門 本源への回帰」 高木訷元 法蔵館
「歴史発掘12 木簡は語る」 金子裕之 講談社
「歴史文化セレクション 田村麻呂と阿弖流為 古代国家と東北」 新野直吉 吉川弘文館
「月の魔力」 A・L・リーバー 藤原美子訳 東京書籍
「歴史文化ライブラリー20 弓矢と刀剣 中世合戦の実像」 近藤好和 吉川弘文館
「新装改訂版 八幡神の正体 もしも応神天皇が百済人であるならば」 林順治 えにし書房
「図説 密教の世界」 正木晃 河出書房新社
「風土記探訪事典」 中村啓信ほか 東京堂出版
「地底の科学」 後藤忠徳 ベレ出版
「竹取物語 全訳注」 上坂信男 講談社学術文庫
「かぐや姫の罪 誰も知らない『竹取物語』の真実」 三橋健 真人物文庫
「中島敦全集1〜3」 ちくま文庫




