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第4話「兎と犬のぬいぐるみ」


犬「プールだよ。プール」


兎「そうだね。気持ちよさそう」


占い師の服を着ている犬の格好をした少女とアイドルの衣装を着てる兎の格好をした少女。


黒猫「...若いな。」


狐「私達みたいなおばさんとは違うわね」


狸「あらまだ私は若いわよ」


狐「死んだ歳が違うからね。」


狸「いつ死んだのよ」


狐「...30代。」


黒猫「私より歳上じゃねーか」


黒猫「それでも全然若いけど」


狐「その服じゃ泳げないでしょう。」


とパチンと狐が指を鳴らすと、二人の服が水着に変わる。


黒猫「何格好付けてんの...普通に着替えられる

   でしょ」


狐「こういうのは雰囲気ってものが

  大切なのよ」


狐「若い子には格好付けたいでしょ!!」


黒猫「私に言われても。」


黒猫「でも、2人は仲良しなんだな」


犬「起きたらこの世界にいて...」


兎「犬さんとはついそこで知り合ったんです。」


犬「だって、こんな可愛い子居たら絶対声

  掛けるじゃん♡」


兎「可愛い子だなんて...///、この格好が可愛い

  だけですよ。」


狐「この子達も多分死んだのよね?」


黒猫「だろうな。」


狐「若すぎない...?」


黒猫「お前達の能力はなんなんだ?」


犬「能力ですか?」


黒猫「この世界では各自それぞれ能力が

   与えられるらしい。その能力について

   聞きたいんだが...」


犬「あぁ、私は多分未来が占えるとかだと

  思いますよ」


犬「さっきの服装からして」


犬「...全然使えない能力ですよね。」


黒猫「一応やってみてくれる?」


犬「じゃぁ、占ってみますね。」


犬「私の場合こうやって水晶を見て

  占うんですけど...あっ、見えてきました。」


犬「あっ///」


黒猫「あ?」


犬「いや、、これ言っていいのかな。」


犬「...私と兎さんがちゅーする未来が

見えました////」


黒猫「...マジでどうでも良いんだけど」


犬「どうでも良くないですよっ///!!!」


犬「私とこんな可愛い子がキスするんですよ

 ////!?!?!?それに、あんなことや。こ、こんな

  事まで...///!!!」


兎「?」


黒猫「それ本人には絶対言わない方が良いぞ...」


犬「いう訳ないじゃないですか、こんな事///!!!」


兎「何が見えたの?」


犬「兎さんが幸せそうな顔をしている

  姿が見えました...///、、」


兎「そうなの?何か良いことあるかな。」


黒猫「...絶対過去にこれ何かあるな。」


黒猫「え、今からこれ見るの?」


狐「そうしないと話進まないし...」


狸「若い子と一緒に寝るのね。」


黒猫「私を犯罪者みたいに言うなよなっ、

   一応先生なんだから、、」


狐「先生?」


狐「何かの先生だったの?やっぱカウンセラー

  とか?」


黒猫「あれ、そんな事言ったか?」


狐「まだまだ情報不足ね。」


狐「あなた達、生前の記憶見たくない?」


犬「生前の記憶、ですか?」


狐「そう、この人と寝れば前世の記憶が

  見られるというわけ」


兎「寝る...」


黒猫「勿論そのままの意味でな。」


兎「知らない人と寝るのって、結構勇気

  いりますね...。」


犬「前世の記憶、ですか...」


兎「...でも、死んじゃったんですよね。

  私達、その記憶ってことは...」


黒猫「無理にとは言わない。ゆっくり

   考えればいいさ」


黒猫「思い出したくない記憶かもしれない

   しな」


とライオンに尻尾を触られる。


黒猫「はわっ、、」


ライオン「ん?」


狐「猫の尻尾のつけ根は性感帯だから

  触っちゃ駄目!!!」


狸「えっちなところってこと」





キャッチ「ねぇ、君アイドルとか興味ない?」


兎「アイドル、ですか...」


こんな私でも 変われるのかな...。


アイドルの練習は厳しくて。それでも皆優しくて、一生懸命歌って踊って。この輝きをもっと多くの人に届けたいと思った。


兎「占い師さん...。」


犬「あぁ、お客さん可愛いですね。芸能人

  ですか?」


兎「芸能人って言えば、芸能人なのかも。」


兎「高校生で占い師をしているんですか」


犬「親の影響で、変な宗教とかじゃない

  ですよ。水晶とタロットカードで

  占うんです」


犬「もっと色んな人と話がしたい、って

  言ったら占い師やってみたらって」


兎「それでやっちゃうんですね。」


犬「何か悩み事とかあるんですか」


兎「実は、セクハラを受けてて...他の子も

  大人しい子とかは逆らえないからって。」


犬「セクハラとか、絶対許せないですよね!!」


犬「証拠を掴んで芸能界から引きずり

  出しましょう!!」


彼女と話していると、その間だけは一瞬だけでも普通の女子高生に戻っているかのようだった。


忙しい日々も忘れて。彼女ともっと話してたらどれだけ楽しかったんだろう。


キャッチ「...売りたいなら分かってるよね?」


兎「私はそんなのに興味ありません!!!」


キャッチ「じゃぁお願いします。」


男の人「これで娘がグループに入れるなら...、

    ...本当にお願いしますよ。悪く思わない

    で下さいね」


兎「やめて...、、」


それが、あんなことになるなんて...


あの人の匂いは洗っても洗っても取れなくて


死ぬのは、怖かったけど。


...このまま生きていく方が何倍も怖かったから。


兎「もう、多分此処に来ることはないと

  思う...。最後に貴女に会いたくて」


犬「最後ってどういうこと、」


兎「...ごめんなさい。ごめんなさい。」


最後に会ったあの子はただ涙を流して

私に目も合わせずただ震えて謝っていた。


犬「あ、これっ。あの子だ...、、」


とたまたま読んだ新聞で彼女の死を知った。


犬「あの人が自殺したって!?!?」


犬「相談してくれてたもんね。厄介な人が

  いるって」


犬「....。」


犬「私の大切な、友達を、絶対、許せない。」


 あいにく顔は悪くなかったし私はアイドルの世界に入ることにした。


犬「証拠は全部揃ってる。あの子もあんたが

  殺したんだろ!!、この証拠を広めたく

  なければ今すぐ芸能界から身をひけっ!!!」


犬「その為に私は此処に入ったんだよ!!」


そして、照明が落ちてきて。


犬(...事故なんて、起きるわけない。まぁ、

  誰の仕業か分からないけど、あいつを

  干せただけ良かったかな)




兎「...そして、私は その事実に耐えきれなくて

  自殺しました。」


犬「...アイドルの世界ってめちゃめちゃ

  ブラックだね。私の事邪魔だった人が

  私を消したくらいだし。」


兎「...あのあと、頑張ってくれてたんだね。」


犬「でも、兎ちゃんを殺してしまったなら

  意味ないよ。その前になんとか助け

  られなかったんだから。」


兎「...私が勝手に死んだだけだから。

  気にしないで」


黒猫「私からは部屋しか提供出来ない

   けどな。此処にはそういう輩はいない

   から安心してくれ」


兎「はい...。」





黒猫「...思い出せて良かったのかなって」


狐「強姦はキツイわよね...。」


狸「私は好きな人とやれたけど。好きじゃない

  人とする苦痛は計り知れないわ。」


黒猫「暗いな。」


黒猫「よーし、料理でも作って持ってって

   やるか」


狐「あなた料理上手いの?」


黒猫「ただ思い付いたのを作るだけだよ」





犬「...最悪だったよね。怖かったよね。」


犬「この世界で、今度は私が兎ちゃんを

  絶対に守るから。」


兎「なんで犬さんが泣いてるの。」


犬「私がもっとちゃんとしていれば、

  兎さんも死なずにすんだのに。」


犬「そう思うと悔しくて、、虚しくてっ。」


兎「...。」


兎さんがぎゅっと抱き締める。


兎「...暖かい。...優しい匂いがする。」


兎「...もう、歌うのもいやだと思ってたけど」


兎「私の心が、泣きたいくらい」


兎「あなたの想いに心がふるえるの。」


兎「HaA...、Nn...」


犬「...やっぱ、歌上手だね。」





兎「触っても良い?」


犬「大丈夫なの...?あの人の事、思い出さない?」


犬「そういうの、嫌なんじゃないの...?」


兎「死んだ世界なら大丈夫かなって」


と手を絡める兎さん。


兎「犬ちゃんのキスで上書きして...、」


犬「震えてる。...無理してない?」


黒猫「ご飯だぞ」


犬「タイミングが、、お母さんっ!!!」


黒猫「誰がお母さんだ。」


兎「...死んだ世界にもご飯ってあるの?」


黒猫「味覚もちゃんとあるぞ。まぁ、

   ぶっちゃけ食べなくても平気なんだ

   けどな」


黒猫「腹も空かないし、そもそも欲がない

   というか...まぁ嗜好品だな」


兎「いくらでも食べれそう。」


犬「カロリーとか糖尿病とか心配する

  必要ないからいいね。」


兎「昔は本当に気にしてたからね。」


犬「...此処は働く必要もないし、ほんとに

  不思議な場所だよね。」


犬「なんで私達この世界に飛ばされたん

  だろう」


白蛇「...此処は、死神様が作られた。次の

   死神様を決める為の場所。他の神々も

   見守っているので是非お寛ぎ下さい」


黒猫「今まで出なかったのに!!!」


白蛇「そろそろ言ってもいいかと思いまして。」


白蛇「あなた達は神へと昇華するために

   選ばれた人々です。特に黒猫様には

   期待しておりますよ」


黒猫「どうして私に」


白蛇「それもいつか御自分の身で知る事に

   なりましょう」


白蛇「では」


と消えていく白蛇。あいつだけなんか特殊だなぁ。ソシャゲのキーキャラみたいだ。


白蛇「あ、それと蛇ちゃん人形を置いて

   いきますね。私の代わりに答えられる質問

   は答えて下さいますよ」


と人形だけ落として帰りやがった。


犬「知りあいなの?」


犬「人間じゃなさそうだけど...」


黒猫「開幕一番にちょっとな。」


犬「神様がほんとにいるんなら、どうして

  兎さんを助けてくれなかったの」


兎「...言っても(らち)が明かないよ」


兎「神様も全て見てる訳なんじゃないと思う。

  だから此処に連れてきて貰えたかも

  しれないし、贅沢ばかり言ってられないよ」


犬「....強いね、兎さんは」


犬「死神の選別に選ばれたって、選ばれ

  なかった人達はどうなるの?」


黒猫「いつか人間に生まれ変わるんじゃないの?

   多分な、神様に選ばれるってくらいなら

   雑な扱いはしないと思うし」


犬「逆に死神に選ばれたらどうなるんだろ...」


黒猫「よくわからんが、なんかめんどくさ

   そうな気はする...。」


黒猫「というかこんな小さい子まで対象なの

   かよ」


ライオン「私が神様になるの?」


黒猫「まだなると決まった訳じゃない。

   選ばれる可能性があるってだけだ」

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