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第1話「ぬいぐるみに恋をして」

※不定期更新です。


《人は死んだら どうなるのか、》


 目が覚めると、そこは何もない真っ白い部屋だった。


 ある物と言えば、自分が寝ているベットと女の子が好きそうなモコモコのスリッパ。


 寝る直前だったのか私が着てる服はYシャツ一枚、お酒を飲んで酔っぱらっていたのか頭がズキリ、と痛む。


 どこかぶつけたのか。頭の上に...なれない感触があった、


私(何だこれ...?)


私「近くに鏡もないしな...、」


 私はベットの下にあったスリッパを履いて外に出る。


 そこに居たのはフェルトで出来た蛇の尻尾を付けた女だった


白蛇「こんにちは、黒猫さん。」


私「黒猫...?」


 私の顔を見て蛇のように意味ありげな笑みで微笑む女。


 コスプレにしては子供のぬいぐるみ

みたいなクオリティだな、と思った。


私「此処、どこか知ってる...?」


白蛇「貴女方はある使命を持ってこの

   世界に呼ばれました。」


白蛇「私が言えるのはただそれだけ

   です」


白蛇「その回答に対する答えは私にも

   持ち合わせていません、ですが

   貴女のすべき事は何となく

   分かりますよ。」


白蛇「この世界には困っている人達が

   沢山いるようです。」


白蛇「彼女らを助けていけば、おのずと

   答えにたどり着けるかもしれ

   ませんね」


白蛇「では...、」


と、彼女はそう言い残して


 まるで幽霊のように私の前で透明になって跡形もなく、消えていった。


私「...チャシャ猫?」


私「蛇だけど、」


私「というか、さっき私の事【黒猫】

  って言ってたよね、...凄いやな

  予感するんだけど...。」


 後ろを見ると、案の定、これまた子供のおもちゃのようなフェルトで出来た猫のような黒い尻尾が生えていた。


 20代後半の、私のお尻にだ、、


 というか私はコスプレをする趣味とか別にない。


 引っこ抜こうと思うとご丁寧にお尻から生えてるのかまるで自分のお尻の先を何かに引っ張られたように、痛い。


黒猫「裸Yシャツで、猫耳で、フェルトで

   それが生えてるって...」


黒猫「インフルの時に見る夢かな...。」


 と、ドアを開けた瞬間。子供が急に私の背中に突撃してくる、


黒猫「おっと...、、」


??「やっと、見付けた~~っ!!!!!」


 ぎゅっと知らない人の背中に抱き付いたまま離れない子供、私を母親かなにかと勘違いしてるのか?


黒猫「同じ猫科でもライオンと猫は

   違うから」


ライオン「...、」


 掴んだまま離さない女の子。なんでこんな小さい子どもまでこんな所にいるんだ...?


黒猫(これからこんな子供とライアー

   ゲームが始まるとか?というか...

   流石に漫画の読みすぎ、)


ライオン

「やっと、見付けた、、捜しても誰もいなかったから...、」


黒猫「...親はどうしたの?」


ライオン

「分かんない、起きたら此処にいた。

 黒猫のお姉さんはなんでそんなかっこしてるの?」


黒猫「それは私も知りたい。」


 というか、こんな変な格好してる人に抱き付くとか凄いな...。私なら絶対抱き付かないわ


黒猫「私もさっき目、覚めたばっか

   だし」


黒猫「もしかしたら私以外にも此処に

   人がいるかもしれない。」


黒猫(さっき困ってる人が沢山いる

   的な話してたし。実際そのあと

   すぐにこの子がやって来た訳

   だし...)


黒猫(あの女の人が言ってた事も

   あながち間違ってないって

   ことか...、)


ライオン「お姉さんは猫さんなの?」


黒猫「違う。」


黒猫(変態って言われないだけまだ

   まし、か...。)


黒猫「というか、なんで私は裸Yシャツ

   一枚なのに君はこんな可愛い

   コートなの」


黒猫「服装もあいまってなんかライオン

   みたい、」


ライオン

「でもこんな服着てるのに全然暑くないんだよね、お姉さんはどう?」


黒猫「確かに...Yシャツ一枚だけど寒く

   ないな」


黒猫「...温度が感じない?」


ライオン「あとこれ、」


 と、ライオンの女の子が手のひらを見せたと思った途端。


 女の子の手のひらからボッ、と火が、


黒猫「え、何それ、」


ライオン

「分かんないけど、なんか使える...。」


黒猫「最近異世界転生物が流行ってる

   けどまさか目の前でそれを目撃

   する日がくるとは、」


黒猫「ということは私も何か使えるのか?」


 ライオンの女の子と同じように手を広げても何もでなかった。


黒猫

「魔法を信じてない濁りきった目をした大人には無理だったわ、まぁ使えなかったら使えなかったで別に良いんだけど」


 したいこととかも別にないし


黒猫「あー...、ごめん...、なんか

   凄い眠い...。」


 当然の睡魔に、横になる私、


 ちょうど近くにベットもあるし...。


黒猫(そういえば猫って凄い寝る

   動物だっけ、20時間くらい...?)


 気が付けば私は夢を見ていた。


 小さな子供が父親の膝の上に乗って、話してる夢、


 私はその女の子で


 私もその人の事を父親だと認識してた。


「...ねぇ、お父さん。お母さんはいつ

 帰ってくるの?」


《これは、私...?》


「すぐ帰ってくるよ。私の可愛いライネル、」


《ライネル...?》


《...私の名前か、》


 そう言って父親らしき男性が安心させるようにキスをする。


 それは家族にするキスのような物で


 この子は男性の事をとても慕っていた。


 安心したのもつかの間、場面が切り替わった。


 煙の匂いに包まれて、全身が痺れるように熱い。気付いたときにはもう下から火が出ていて、、


 ベットの上からおりようにも、火の勢いがどんどん強まって出られない...っ!!、、


ライネル「ゲホっ、ゲホっ、、、」


ライネル

「お父さん、お父さん...!!助けてっ、

お父さん...!!!」


ライネル「熱いよ、、お父さんっ!!、、」


「ーーーーーーッ!!!、ッ!!!!」


 いくら叫んでも、身体に一気に煙が入ってきただけで、その声は誰にも届かなかった。


ライネル

(シーツを口の中に入れないと、、でもさっき思いっきり煙吸っちゃったから、、)


ライネル

(炎の音で声、聞こえない...、、何も見えない、苦しい...、熱い...、喉痛い...、全身痛い...誰か...助け.....、)


 口の中は灰だらけで喉が痛くてたまらない、、顔が火に当たったのか、目が開かない、怖い、これが夢なら早く覚めてッ...!!!


??「なんて、事だ...、」


??「私は自分の子を助けられ

  なかった、、痛かっただろう、

  辛かっただろう、ライネル...、」


??「家にいたのが私ならどれだけ

  良かったか...!!、、」


??「ライネル...、、、」


黒猫「...ハッ、はぁっ...!!」


黒猫「.....、」


黒猫(炎が使えるって、まさか...、)


ライオン「お父、さ...、」


 いつの間にか、私の隣で寝ていたライオンの女の子はそう言って涙を流して泣いていた...、


ライオン「お姉さん...。」


ライオン

「私が此処にいる理由...、」


ライオン

「...分かったよ、私火事が起こってそのまま亡くなったんだね...。すごい苦しかったけど、私...もう痛くないんだね。」


ライオン「....お父さん、大丈夫かな...。」


黒猫(焼身か...。まだこんな小さい

   子供が...、死んだ理由を知って、

   真っ先に親の心配をするような

   子がする死に方なのか...?)


黒猫(神っていうのは本当につくづく

   不平等だな...、)


ライオン

「すごい苦しかったけど、お父さんは最後まで私の事助けようとしてくれたから」


ライオン

「ライネルは幸せだったよ、

 でもお父さんの事も忘れちゃう

 なんて...、」


黒猫「...まぁ此処には私しかいないし」


黒猫「居たいなら好きなだけいなよ。

   でも、これからする事考えて

   いかないとな...、」


黒猫「本当にこの世界が死んだ人が

   くる世界なら。ライネルみたいに

不幸な子を育てたいって

   人もいるかもしれない」


黒猫「私も一緒に捜してやるから

   死んだ時のことは忘れた方が

   いい」


黒猫「まだ子供だからな、」


ライオン「猫さん...。」


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