戦争世界
初めましてです、テトと言います。
作品の投稿はあまり安定してできないのですがよろしくです。
「くそう・・・いつになったらこんな戦争が終わるんだ・・・」
ここはある酒場、だが何故だろう普通酒場といえば活気があり呑んだくれたちが闊歩しているという、イメージなのにこの酒場にいる客たちはまるで死人のような目をして俯いている人ばかりである。
「お客さん仕方ねぇよ、俺たちが生まれる何百年も前からこの戦争は続いてらぁ、今更愚痴を一つ零したくらいで簡単には終わりゃしねぇよ」
カウンターに座っている男に向かってこの店の主人らしき中年の男が問いに答える。
この世界は戦争続けている。何百年も昔から、そりゃそれぐらい俺も知っているさ、だが理不尽すぎるだろ!!なんでこんな世界に俺は生まれてきたんだ!!
「ああ!!わかってるさ!!でも、このままじゃ俺たちも一兵士として出兵されて何もできず殺されちまうだろうが!!そんな人生は嫌なんだよ・・・」
「しかしねぇ、受け入れなきゃならんだろう・・・」
これが俺の運命なら、俺は抗いたい・・・だけど俺には力がない・・・どうせ、戦場に行っても俺は無惨に死ぬだけだ・・・ならこのまま・・・
「終わりますよ、戦争は」
俺はハッとなり、隣の席から聞こえた声の方向に顔を向けた。そこには黒い帽子をかぶり服も真っ黒に染まった若い男・・・いや、少年とも言ってもいいぐらいの顔立ちだ、だが何故だろう俺はこいつが今までとなりの席にいた事には全く気づかなかった。
「終わるって・・・一体どういう事だ・・・?」
「質問に答えたあげたのまた同じ事を聞き返すのですか?」
こいつの着ている服はあまりこの辺ては見かけねぇな
ならこいつは田舎育ちのガキか・・・ならさっきの言動も理解できる。
「終わるわけねぇだろう!!何百年も前から意味もなく繰り返されてきた戦争だ!!今じゃ誰もがなんでこんな事をしているのかさえ分からないんだぞ、なのに止まらない・・・止められないんだよ!!!それがどうやって終わるっていうんだ!!!」
この男の言う通りこの世界では大きく分けて二つの
勢力に分かれて文字通りの世界大戦を何百年も続けている、そんな中もう何故この戦争を続けているのかさえ分からない、なのに止められない、この世界にいる人間たちはそれが理解したくなくても頭の片隅では何故か受け入れてしまっている。なのに・・・
「だって俺がここにいるのはその戦争を止めに来たからさ。」
そういうと少年は立ち上がった。
「マスター、ありがとう美味しかったよ
これお代ね」
そうしてスタスタと外に向かい歩き出す少年、そして男は少年の言った言葉があまりにも衝撃的すぎて
その場で佇む事ぐらいしかできていなかった。
○○○
くそう、俺もとうとう年貢の納めどきかよ・・・
ここは戦場のど真ん中、その中に酒場にいた男の姿があった。
「へ、結局なんも変わりゃしねーな、何が戦争は終わるだ・・・終わるわきゃねえよ、こんな戦争・・・」
男は思い出すあの時の少年言葉を。
「まあいいさせめて一矢報いてやる」
男は立ち上がり自分の今の相棒である自動小銃をスリングから肩にかけ、また戦場に駆け出そうした・・・
その時。
ピー・・ピー・・ピー・・
遠くからまるで笛のような音が聞こえてきたが男にはその音の意味が理解できる。
「んな!?撤退命令だと!!」
そう、今まで一度として使われて来なかった撤退命令が出たのである、そしてそれ以外にも音が聞こえてくる。
パーァパー・・・パーァパー・・・
なんだ?この音は?
すると今の今で銃声が木霊していた戦場が静寂に染まり、遠くには何やら撤退していると思われる敵兵の姿が見えた。
「まさか、さっきの音は敵方の撤退命令・・・?」
訳が分からない・・・何故両者ともに撤退命令が出されたんだ・・・取り敢えず基地へ戻ろう。
男は疑問でいっぱいになる頭を抱えながら基地に引き返していくのであった。
◆◆◆
「戦争は終わりだ」
「・・・へ?」
突然俺は隊長から言われた言葉に俺はとうとう頭がおかしくなったのかと思った。
「終わりって?どういう事ですか?」
「終わりは終わりだ。終戦だよ、今は何故か和平条約を結ぶ手続きさえ行っている程だ、私にもさっぱり分からん」
俺はバカだからさ、なんでこんな事状況になったかは分からないでもなんでだろう頭では理解できないが心ではなんとなくわかる気がする。
「まさか、あの時のあいつが・・・」
一瞬あの真っ黒な少年の姿を思い浮かべた男だが
「いやないな」
その男の表情はまるで運命という枷から解放されて
明日は何をしようかと考える少年のような顔だったそうな・・・
▽▽▽
「はあー」
黒い少年がため息をつく。
「にしても、あんな理由で戦争続けてるなんて国民の人たちが知ったら暴動でこの世界が滅びてたぞ・・」
黒い少年が戦争を終わらせた・・・その推測は半分当たっていたが半分外れだった、何故なら黒い少年が
した事は両方の国のトップに脅しを掛けただけだから
「まあいっか、にしてもあんな怯えなくても良かったのになあー」
と黒い少年が軽口で言うが脅しを掛けらたトップ達からしてみれば、ありえないほど厳重な監視網くぐり抜け誰にも気づかれる事なく自分達の寝室まで侵入して寝ている時に首元に刃物をたてられ、
「戦争をしている理由を話せ、殺すぞ」
と殺気を溢れるばかりに漏らす存在を前にしたら誰だって怯える・・・というか、純粋に恐ろしい・・・
「でもなぁー、まさかの互いにあっちの勢力に負けたくないって理由だけで戦争を何百年もするようじゃ
神様だって頭を抱えるわな」
そんなどうでもいいような理由で争うなんて俺には
一生分かんないな、まあどうでもいっか。
その後理由を聞き出し黒い少年は戦争を終わられせないとどうなるかな〜的な事をトップ達の前で言い放ち姿をくらませたのである。それからは今の現状が物語っている通りである。
「さて、報告に行くとしますか」
黒い少年はそう言うと少年はその場からまるで暗闇に溶け込むのかのように姿を消しました。




