表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『戦国姫の脳内戦略会議』  作者: れんれん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

221/243

201話 連署状、春日山へ

発起は小領主たち。

常陸・下野・上野の国衆、地侍層。

名は歴史に残らぬ者も多い。

だが数は多い。

署名は一通ではない。

十数通。

やがて束となる。

中心となったのは、

佐竹傘下の有力国衆

宇都宮配下の農村支配層

上野の在地勢力

(いずれも北条の直接支配外)

――連署状の趣旨――

戦乱長期化により耕作地が三割減

若年兵の損耗で農村維持困難

北条・上杉の衝突が断続的に続けば東は空洞化

東の秩序を明確に定めてほしい

軍事ではなく「統制の宣言」を望む

最後に一文。

「義の御旗のもとに、戦を終わらせ給え」

桜の書状が下地になっているのは明白。

――春日山城――

差し出された束を読む

上杉謙信

沈黙。

怒りはない。

だが葛藤は深い。

謙信にとっての義は、

「正しきを助け、乱を討つ」

しかし連署状が求めているのは、

「乱を終わらせる秩序の主となれ」

これは意味が違う。

守護か、統治者か。

側近が問う。

「殿、如何に」

謙信は即答しない。

理由は三つ。

■ 宣言すれば

北条との全面対立が不可避

東の責任を背負う

軍事より行政の負担増大

■ 宣言しなければ

小領主の求心力は散る

桜の構想は空中分解

東は消耗戦へ逆戻り

謙信は窓外を見る。

春日山の麓。

雪解け水が流れる。

農は生きている。

だが、いつまで持つか。

――決断――

謙信は筆を取る。

短い。

「東国の安寧のため、

 我、調停の軸となる」

「無用の戦を禁ず」

「抗う者あらば、速やかに断つ」

これは天下取り宣言ではない。

“秩序の宣言”。

だが、重大なのはその一文。

「関東における私闘を禁じる」

これは事実上、

東の主導権掌握宣言。

■ 反応

佐竹義重

佐竹義重

即座に呼応。

限定的軍事協力を約す。

宇都宮広綱

宇都宮広綱

全面支持。

兵糧支援を表明。

長野業正

長野業正

「本気か」

だが動く。

■ 最大の問題

北条氏康

この宣言は北条の関東覇権を否定する。

沈黙はしない。

動く。

■ 桜の立場

桜は報を受ける。

東が一つの軸を得た。

だがこれは安定ではない。

“均衡の誕生”である。

西に

織田信長

東に

上杉。

二極構造。

戦乱は減る可能性がある。

だが、衝突すれば大戦。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ